乳房外パジェット病の情報
外陰部、肛門部、腋窩、へそなどにできることがあるまれな皮膚がんで、腺がんの性質を持ちます。最初の症状はかゆみを伴う紅斑なので、湿疹や真菌症と誤診されることがあります。表皮内で拡大している時期では、臨床的に紅斑や脱色素斑ですが、深部に浸潤すると紅斑の中に腫瘤を形成し(図6)、リンパ節転移や遠隔転移を起こすことがあります。
(図6)
九州がんセンターは、福岡県がん診療連携拠点病院、医療機能評価認定病院です。 〒811-1395 福岡県福岡市南区野多目3丁目1番1号
更新日:2024年4月1日
外陰部、肛門部、腋窩、へそなどにできることがあるまれな皮膚がんで、腺がんの性質を持ちます。最初の症状はかゆみを伴う紅斑なので、湿疹や真菌症と誤診されることがあります。表皮内で拡大している時期では、臨床的に紅斑や脱色素斑ですが、深部に浸潤すると紅斑の中に腫瘤を形成し(図6)、リンパ節転移や遠隔転移を起こすことがあります。
(図6)
治療の第一選択は手術ですが、がん細胞が広い範囲に、また複数箇所に認められることがあるため、境界がはっきりしない場合は、手術の前に疑わしい場所から何箇所か生検し、がんの範囲を決定してから手術を行います。手術ができない場合や、遠隔転移がある場合は放射線療法、化学療法、免疫療法を単独あるいは組み合わせて行います。
治療・検査内容 | 初診~入院までの期間:通常 | 担当診療科 |
手術 | 1~3週間 | 皮膚腫瘍科 |
化学・免疫療法 | 1~2週間 | 皮膚腫瘍科 |
放射線治療 | 2~3週間 | 皮膚腫瘍科 |