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ゲノム医療について
肺がんに対するプレシジョン・メディシン(ゲノム医療)研究のご案内(LC-SCRUM-Japanなど)
がん遺伝子の異常に基づいたがんの個別化医療(がんゲノム医療、プレシジョン・メディシン)が進んでいます。
これまでがんの個別化医療では、がんの遺伝子や蛋白の異常(例えばEGFR、KRAS、BRAF、HER2など)を一つ一つ調べて、その異常に基づいて分子標的薬を投与してきました。しかし近年、次世代シーケンサー(NGS)という最新機器を用いて、一度に100以上の遺伝子異常を網羅的に調べることが可能になりました。現在これらの遺伝子異常に基づいて患者さんに最適の薬剤を届けることを目指した、分子標的薬開発の研究が進められています。
九州がんセンター呼吸器腫瘍科では、国内の主要ながん専門病院や大学病院からなる肺がん遺伝子スクリーニングネットワーク「LC-SCRUM-Japan」 に参加しています。
(外部サイトhttp://www.scrum-japan.ncc.go.jp/lc_scrum/index.html)
LC-SCRUM-Japanに登録して行われた遺伝子スクリーニングによって、希少な遺伝子異常が確認された場合には、その遺伝子異常をターゲットとした薬剤の治験や臨床試験に参加するなど、治療の選択肢が増える可能性があります。
研究参加の手順
- 参加を希望される方は、担当医にご相談のうえ、診療情報提供書(LC-SCRUM-Japan研究参加希望とお書きください)・画像所見などの資料を準備し、当院呼吸器腫瘍科の外来の予約を取って受診してください(紹介患者の初診について)。
- ご本人に研究についての説明を行い、内容に同意をいただいたのち、腫瘍組織を提供していただきます(または新たに採取することもあります)、その後組織を検査機関に送付します。
- 約3週間で検査の結果が報告されます。
LC-SCRUM-Japanへの参加には条件があり、全ての方が参加できるわけではありません。また、遺伝子スクリーニングを行っても治療に結びつく結果が出ないこともあります。薬剤の効果が期待できる可能性のある何らかの遺伝子異常が見つかった場合、その遺伝子異常をターゲットとした薬剤の治験や臨床試験に参加するなど、治療の選択肢が増えるかもしれません。遺伝子検査の結果がでるまでは、現在の施設での通常の診療を続けられるようにお願いします。これらの点、あらかじめご了承ください。
この研究に関してご不明な点がございましたら、以下の連絡先までお問い合わせください。
九州がんセンター呼吸器腫瘍科 岡本 龍郎
(実務担当者:臨床研究センター 臨床試験推進室 西山友美 植村直美)
〒811-1395 福岡市南区野多目3丁目1番1号
☎092-541-3231 FAX:092-551-4585