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胸膜疾患/悪性胸膜中皮腫
- 胸の中には、肺や心臓、気管、血管などがありますが、これらを被っている膜には「胸膜」という名前がついています。胸膜にも、他の臓器と同様に、腫瘍ができることがあり、一般に胸膜腫瘍と呼ばれています。
- 胸膜にできる悪性腫瘍の代表格が、悪性胸膜中皮腫という癌です。悪性胸膜中皮腫は、胸壁の内部に沿って広がったり、心臓を包む心膜を巻き込んだりする性格を持っています。以前より社会的問題となっている、アスベスト吸入による慢性炎症が主な原因の一つと考えられております。アスベスト吸入後 数十年して発生することもある難治性な疾患です。
- 悪性胸膜中皮腫に対しての治療は、手術、抗がん剤および放射線治療があります。手術は、腫瘍が胸の一部に留まっているおり、全身状態が良好な患者さんが対象となります。手術ができない患者さんに対しては、抗がん剤による治療が主に行われています。放射線治療に関しては、悪性胸膜中皮腫がどこまで広がっているか把握するのが難しく、放射線の照射する範囲を定めづらいこともあり、痛みなどの症状を和らげる目的で行われることが殆どです。
- 私たちの施設は、内科と外科が一丸となって集学的治療を行っており、最善の治療を提供できるよう取り組んでいます。私たちの施設の特徴として、標準治療の改善や新しい治療法に対する情報を得るための臨床試験・治験も行っており、最新の治療の選択が可能です。