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胃がん

更新日:2024年4月1日

胃がんの情報

胃癌にかかる方は、1年間に約10万人といわれ、日本人にとくに頻度の高いがんの一つです。胃癌に対する治療法は癌の進行の程度により決定します。

治療について

*胃癌に対する内視鏡治療 

リンパ節転移を伴わない早期の粘膜内癌では内視鏡治療が可能です。通常の「胃カメラ」で病巣を切除するので、侵襲が小さく、1週間程度の入院で治療が可能です。当院でも早い時期であれば、積極的に内視鏡治療を行っています。この場合、胃を切除しないですむため、生活の質(QOL)が保たれます(詳細は消化管・内視鏡科のHPを参照)。

*胃癌に対する外科的治療 

内視鏡的治療の適応がなく、外科的切除が可能な方には手術が行われます。
当科ではがんを根治させることと体に優しいことの両面を重視して治療を行っています。

体に優しい手術を目指して2005年より腹腔鏡下胃癌手術を開始し、胃局所切除、幽門側胃切除、胃全摘などの様々な腹腔鏡手術を行っています。開腹術に比べ腹腔鏡手術は術後の痛みは軽く、回復も早いと考えています。
胃の手術自体で術後は体重減少などQOLが低下すると考えられていますが、その軽減のため工夫して治療を行っています。たとえば胃の全摘を回避するため内視鏡治療と手術を組み合わせて胃を温存したり、術後の症状のでにくい術式を工夫することで、がんを治すことを大切にしながら術後のQOLも損なわないよう工夫しています。
また、進行した胃癌や転移のある場合は内科と協力しながら手術と抗がん剤治療を組みあわせた集学的治療を行うことで癌の根治を目指しています。周囲臓器への浸潤を伴う場合は、癌を治すために胃だけでなく浸潤臓器をあわせて切除する拡大手術を行うこともあります。
2014年8月から東京大学と多施設共同の臨床試験を行っており、腹膜播種(遠隔転移)を認める患者さんの腹腔内および全身に抗癌剤を投与して、腹膜播種を消失させたのちに手術を行う治療も行っています(詳細は消化管外科のHPを参照)。

切除不能進行・再発胃癌に対する抗がん剤治療(化学療法) 

切除不能進行・再発胃癌に対する標準治療は抗がん薬治療(化学療法)であり、全身状態の良好な患者さんに第一にお勧めする治療法です。胃癌治療ガイドライン(日本胃癌学会編)に基づいて適切に行います。1次治療の代表的治療法はS-1(ティーエスワン)、オキサリプラチンと免疫チェックポイント阻害薬ニボルマブ(オプジーボ)の併用療法です。2次治療、3次治療としてタキサン系薬剤±血管新生阻害薬ラムシルマブ(サイラムザ)あるいはTAS102(ロンサーフ)、イリノテカンという抗がん薬を患者さんの状態に合わせ選択します。HER2陽性胃癌に対してはトラスツズマブ併用やトラスツズマブデルクステカン(エンハーツ)での治療を行います(詳細は消化管・腫瘍内科のHPを参照)。

胃粘膜下腫瘍(胃GISTなど)

手術適応のある胃粘膜下腫瘍は、消化管・内視鏡科と共同で、腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS)を行い、その根治かつ低侵襲性を兼ねる手術を行っています。

診療実績

手術例数の推移(消化管外科)

  2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
115 110 111 105 128 114 121 79 101 102
(完全鏡視下) 65 49 57 59 73 80 109 71 86 74

内視鏡治療症例数(消化管・内視鏡科)

  2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
胃癌 40 35 51 50 57 54 43 35 35 50

薬物療法症例数:新規患者数(消化管・腫瘍内科)

  2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
胃癌 71 62 81 78 74 84 78 88 63 82

紹介時から治療までの期間

治療・検査内容 初診~入院までの期間:通常 担当診療科
手術 2~3週間 消化管外科
内視鏡治療 3~4週間 消化管・内視鏡科
化学療法 3~7日 消化管・腫瘍内科