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転移性骨腫瘍

更新日:2024年4月1日

転移性骨腫瘍の情報

 高齢化や脳・心血管疾患の死亡率低下などによりがん患者さんの数は増加しています。また治療の進歩により進行期となった後も長く存命される患者さんも増えています。それに伴い、がんの転移性骨腫瘍(骨転移)が見つかることが多くなってきています。骨転移は、痛みや骨折、麻痺などを引き起こし、日常生活の質を大きく低下させるだけでなくがんの治療継続を困難にすることもあります。骨転移の場合は原発腫瘍の専門科(例えば前立腺がんは泌尿器科)による治療と併行して、骨転移に対する手術療法、薬物療法、放射線治療を組み合わせた治療法を検討します。当院では多職種が参加する骨転移キャンサーボードを毎週開催し、個々の患者さんに最適な治療の組み合わせを検討しています。

治療について

 骨転移に対する手術は、骨折の予防、骨折の治療、骨転移の切除などを目的として整形外科で行っています。特に大腿骨は骨転移により骨折しやすく予防的な手術が有効です。脊髄麻痺がおこった場合に脊椎手術が必要になることがあり、この場合は近隣の脊椎専門医により手術を行ってもらいます。麻痺予防や疼痛緩和のための脊椎固定術については当院でも可能な体制を整えています。

 薬物治療では、がん細胞そのものに対する治療の他に、骨を強くして骨転移の進行を抑える薬(骨修飾薬)を使用することができます。ほとんどの場合で抗がん剤と骨修飾薬は同時に治療を進めることが可能です。骨修飾薬の副作用として顎骨壊死という病気が知られており、これを軽減するため歯科と連携して治療を行っています。

 放射線治療は骨転移の部位の腫瘍細胞を抑えるだけでなく疼痛緩和にも非常に有効で、骨転移治療の中でも重要な治療です。放射線治療科の先生方には骨転移キャンサーボードのコアメンバーとなってもらっており密に連携しています。

 また、近年ラジオ波焼灼術の適応が拡大され、特に転移性骨腫瘍の疼痛緩和における有用性が期待されます。当院でも施行可能な体制を整え、主に画像診断科と連携してCTガイド下に行っております。

 これらの治療の他に、脊椎転移に対するコルセットなどの装具療法やリハビリテーションにも整形外科が関わり、患者さんの疼痛緩和、生活の質の維持、その結果としてがん治療がうまくいくようにサポートしています。

治療成績

手術実績(2014年~2023年)

  2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
転移性骨腫瘍
 四肢骨 6 7 10 8 12 6 2 15 14 13
  うち人工関節 2 2 4 3 2 4 2 5 4 2
 体幹 3 1 2 1 0 4 1 0 0 3