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口腔がん(口の中)

更新日:2023年4月3日

口腔がんの情報

口腔がんは舌や歯茎などにできるがんです。白斑と言われる白っぽい病変からがんへと進行する場合が多いと言われています。潰瘍を形成するタイプでは早期から痛みが伴いますが、膨隆して来るタイプのがんでは大きくなるまであまり症状が出ないこともあります。

治療について

早期のがんであれば手術切除のみで良好な治療成績が得られます。切除部分は縫合や、人工の皮膚と生体のりで被覆する方法を行っています。治療後2年間は、頸部リンパ節転移が出現してくる頻度が20~30%程度認められるので慎重な観察が必要です。進行がんに関しては広範囲の舌口腔切除と頸部のリンパ組織をひとかたまりにして摘出するpulll-through手術をおこないます。切除部位は皮弁で再建しますが当科では原則太ももの筋肉と皮膚を移植する方法を行ったいます。下図に舌半切症例を提示していますが良好な形態と機能が回復できます。さらに進行して下顎骨に浸潤した場合には下顎骨の合併切除が必要となります。切除した下顎骨の形態機を回復することは頭頸部がん再建術の中でも最も難易度が高い再建とされてきました。下図に当科で行っている腓骨(すねの骨)皮弁を利用した再建術の方法を示しています。術前に患者CTから下顎骨の3Dモデルを作成します。採取した腓骨を元の下顎骨の形態にあわせて加工し再建を行います。術後の患者写真のように良好な形態機能がえられます。進行がんは原則手術後に化学放射線治療を行います。2012年4月から2021年3月までの当科の5年生存率は口腔がん全体で68%です。最も頻度の高い舌がんでは病期I~IIIで80%、病期IVAは54%です。

診療実績

主たる手術

    2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
口腔癌 口腔癌手術 22 31 29 29 25
再建術あり 5 13 14 9 11
再建術なし 17 18 15 20 14

治療成績

 

 

紹介時から治療までの期間

治療・検査内容 初診~入院までの期間:通常 担当診療科
進行口腔がん 手術+再建 3~4週間 頭頸科
早期口腔がん手術 1~2週間 頭頸科