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前立腺がん

更新日:2024年4月3日

前立腺がんの情報

前立腺がんは2017年に男性のがんの罹患数で最多となって以来、その後も増え続けています。2018年は1年間に本邦で92.021人が新たに前立腺がんと診断されました。前立腺がんは他のがんと比べて生命に関わることが少ないがんとされていますが、それでも2019年には12.544人の方が前立腺がんで亡くなられており、早期発見が重要であるのはいうまでもありません。前立腺がんの診断において当科は以前より経会陰的エコーガイド下前立腺生検の診断・精度向上に努めており、良好ながん検出率を得ています。

治療について

早期前立腺がん(限局がん)の治療法には、手術療法、放射線治療、監視療法/無治療経過観察などがあります。手術療法としては内視鏡を用いて患者さんへの身体的負担を軽減できる体腔鏡下前立腺全摘除術を行っていますが、2022年3月より内視鏡手術支援ロボット DaVinti Xiを用いた体腔鏡下前立腺全摘除術を開始しました。このシステムを使用することで今まで以上に細密で正確、安全な手術が可能になります。放射線治療は放射線治療医が行いますが、がんの局所制御向上と合併症の軽減を得られるIMRT(強度変調放射線治療)をTrueBeam STxという最新の機器を用いて行っています。前立腺がんは他のがんに比べて進行が緩やかですので、がんが小さく悪性度(進行・転移の起こしやすさ)が低いなどの条件を満たせば、直ちに治療を行わずに腫瘍マーカーであるPSA(一般にがんが進行すればPSAが上昇します)の定期的な採血を行って経過をみる監視療法あるいは無治療経過観察という方法もあります。早期前立腺がんの治療は特に選択肢が多岐にわたりますので、患者さんのがんに対する考え方や生活環境なども考慮した上で、十分に話し合って治療を選択していただくようにしています。

転移を有する進行前立腺がんは薬物療法の適応となります。前立腺がん細胞は男性ホルモンによって増殖する性質がありますので、男性ホルモンを抑制する抗男性ホルモン療法(ホルモン療法)を行います。ホルモン療法には男性ホルモンを抑える注射を定期的に受ける方法と男性ホルモンを分泌する睾丸を摘除する手術(除睾術)がありますので、そのいずれかをご本人のご希望に応じて行います。また、男性ホルモンは睾丸以外にも副腎(腎臓の頭側にあるさまざまなホルモンを分泌する臓器)で少量分泌されますので、原則として副腎から分泌される男性ホルモンの作用を抑える内服薬を併用します。ここ数年、併用する内服薬に次々と新しい薬が使えるようになり、治療成績が向上しました。当科ではこのような新しい薬(通常の保険診療で治療できます)による治療も積極的に行っています。

しかし、進行がんにこのような抗男性ホルモン療法を行っても平均2-3年ほどで抗男性ホルモン療法の効果が低下してきます。このような状態を「去勢抵抗性前立腺がん」と言います。このような状態になった後は「がんの進行を遅らせ、生命に関わるまでの期間を少しでも延長させること」と「痛みなどの症状の出現を遅らせるまたは軽減させる」ことが治療の目標となります。去勢抵抗性前立腺がんの治療には、最初のホルモン療法が効かなくなったときに使用する他の種類のホルモン療法薬や抗がん薬などがあります。前立腺がんに保険診療で使用できる抗がん薬は2022年4月現在2種類(タキソテール®、ジェブタナ®)のみです。これらの薬剤を病状や患者さんの状態に応じて順次使用して治療を行います。

また、去勢抵抗性前立腺癌がんで転移が骨転移のみの患者さんには、放射線の一種アルファ線を放出する医薬品であるラジウム223(ゾーフィゴ®)を用いた治療もおこなっています。当院は「がんゲノム医療拠点病院」に指定されており、がん遺伝子検査を行うことができますので、BRACA1/2遺伝子に異常(変異)がありかつ転移がある去勢抵抗性前立腺がんの患者さんに使用できるがん遺伝子治療薬リムパーザ®による治療も行っています。

進行した前立腺がんの患者さんの場合は特に、上記のような治療に加えて症状を緩和する治療(緩和治療は決して終末期のみに行う治療ではなく、がん治療の経過中に生じた身体的・精神的苦痛を和らげるすべての治療を意味します)が重要ですので、この緩和治療も行いながらがんの治療を行っていきます。

 

診療実績

疾患 術式 2019 2020 2021 2022 2023
前立腺癌 前立腺全摘除術 体腔鏡手術 15 4 16 3 1
ロボット支援手術 - - - 22 28

紹介時から治療までの期間

治療・検査内容 初診~入院までの期間:通常 担当診療科
手術(前立腺全摘術) 3~4週間 泌尿器・後腹膜腫瘍科