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膵臓がん

更新日:2021年5月7日

膵臓がんの情報

膵臓とは

膵臓は胃の後ろ(背中側)にある長さ15~20cmほどの横に長い臓器です。体の右側から膵頭部・膵体部・膵尾部と呼びます。膵液という消化液を産生し腸に流すこと(外分泌機能)、インスリンという血糖調整ホルモンを産生し血液中に出すこと(内分泌機能)が主な機能です。

膵臓がんの種類

浸潤性膵管がん(腺がん)が最も多く9割を占め、一般的に「膵臓がん」と言われるものです。それ以外に膵腺房細胞がん、膵神経内分泌腫瘍(NET)などがありますが、これらの比較的稀な腫瘍はそれぞれの種類によって治療方針が異なります。また膵臓にできるものには膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)、膵粘液性嚢胞腫瘍(MCN)などの嚢胞性腫瘍もありますがそれぞれ悪性度や治療法は異なります。

 

症状

膵臓は腹部の深い場所にあり症状が出にくい臓器です。腹痛、背部痛、食欲不振・体重減少によって発見されることがありますが膵臓がんに特徴的な症状とは言えません。膵頭部がんは黄疸の症状で見つかることがあります。また糖尿病が新たに発症したり、糖尿病治療中の患者さんの血糖値が急に悪化して見つかることがあります。

 

発生要因・危険因子

ほとんどの患者さんでははっきりとした発生原因はわかりません。糖尿病慢性膵炎がある人、若い時の肥満者、喫煙者、血縁者に膵癌がいる人(家族歴)、ある種の膵嚢胞性腫瘍がある人では膵がんになりやすいと言われています。

治療について

膵臓がんの標準的な治療法は手術(外科治療)薬物療法(化学療法)放射線治療の3つです。治療方法はがんの進行程度(ステージ)によりまず標準治療を検討します。医療の現場で使われる「標準治療」とは、臨床試験などの結果に基づいた科学的根拠のある、「現時点で最善の治療」です。最終的な治療方針は患者さんの体の状態(体力)、基礎疾患、年齢、社会的背景、希望も含めて決めることになります。膵臓がんは治療の難しいがん(難治がん)の一つですが、新たな治療法の開発も積極的に行われています。「化学療法→手術→化学療法」のように複数の治療を組み合わせる集学的治療の開発が進んでいます。

 

手術(外科治療)  肝胆膵外科はこちら

肝臓や肺など他の臓器に転移がない場合は手術による摘出が勧められます。手術の方法はがんの位置や広がりによって選ばれます。主なものは次のようなものがあります。

(1)膵頭十二指腸切除術
膵頭部にがんがある場合には、膵頭部(膵の1/3)、十二指腸・胃の出口、胆のう・胆管、周囲のリンパ節を一塊で切除します。がんが大血管(門脈)に広がっている場合は血管も同時に切除し再建します。切除後は残った膵臓、胆管、胃にそれぞれ小腸をつなぎ合わせて再建します。

(2)膵体尾部切除術
膵体部、膵尾部にがんがある場合には、膵体尾部(膵の2/3)、脾臓、周囲のリンパ節を一塊で切除します。通常、切除後の再建は必要ありません。

(3)膵全摘術

がんが膵全体に及ぶ場合は膵臓を全て切除します。膵機能が完全になくなるので終生インスリン投与と膵消化酵素薬補充が必要になります。

 

化学療法(薬物治療)  消化器・肝胆膵内科はこちら

転移や局所進行により手術ができない場合や手術後に再発した場合に勧められる治療です。がん細胞の増殖(がんの進行)を抑え、元気に長く生きられる効果(いわゆる共存と延命)、腹痛や食欲不振などの自覚症状を和らげる効果(症状緩和効果)が示されています。
近年は手術の成績をより向上させるために手術前に一定期間抗がん剤投与を行う治療(術前化学療法)を行う場合があり、当院でも積極的に推奨しています。手術でがんを取り除いた後に再発を予防するために一定期間化学療法を行う場合(術後補助化学療法)もあります。
膵癌を根治させる特効薬はなく、抗がん剤は毒を持って毒を制す治療法であり、副作用を伴うため治療に対する患者さんの十分な理解が必須です。原則としては自分の身の回りのことは全て自分でこなし、日中の50%以上はベッド外で過ごす程度の体力が必要です。外来通院治療が基本であり、元気に社会復帰されている方も大勢おられます。「できるだけ元気で(健やかで)長生き(延命、共存)できること、生き抜くことをめざすこと」が治療の目標と考えています。

 

放射線療法

肝臓や肺などに転移はないけれども、がんが局所で進行して大血管を巻き込んで手術ができない場合に行われます。基本的にがんが一ヶ所に限局していることが必須です。化学療法を組み合わせて行うと治療の効果が高まることが期待できます。患者さんが手術を希望しない場合、体力的に手術ができない場合などに放射線治療を行うこともあります。またがんによる痛みなどの症状を緩和する目的で行うこともあります。

 

臨床試験(治験)

標準的治療よりも優れた治療効果が期待されているけれどもまだ医学的に効果が証明されていない治療法です。患者さんの同意と協力を得た上で試験的に行われる治療です。

 

緩和的治療

痛みなどのがんに伴う様々な苦痛をやわらげる治療です。患者さんの体と心の症状をやわらげ、患者さんの生活の質を保ちできるだけ健やかに過ごしてもらうことが目的です、がんと診断された時から、がんに対する他の治療と並行して行う必要があり、がん治療の柱の一つです。

 

5年間の治療数、検査数(胆のう・胆管がん、膵臓がん)

  2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
胆道癌化学療法 - 15 21 23 29 26 41
内視鏡的逆行性胆膵管造影検査(ERCP) 238 139 137 196 295 106 181
胆管内メタリックステント留置術 27 15 15 28 26 281 296
胆管内チューブステント留置術 75 50 71 131 221
十二指腸ステント留置術 4 15 8 10 13 22 21
超音波内視鏡検査(EUS) 148 175 194 146 94 222 232
経鼻経膵管ドレナージ膵液細胞診検査 35 19 17 6 2 25 14
超音波内視鏡下穿刺術(EUS-FNA) 38 112 76 90 89 107 111
スパイグラスによる胆道鏡 14 3 5 5 4 0 1
スパイグラスによる膵管鏡 0 4 4 2 0

診療実績

外科手術件数

疾患別手術例数の推移

疾患 術式 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
胆膵

十二指腸腫瘍
肝切除+胆道再建術 3 1 4 0 3 4 3 6
拡大胆嚢切除術 5 1 1 1 1 5 0 3
膵頭十二指腸切除術 13 21 15 14 21 23 35 23
開腹膵体尾部切除術 8 12 16 13 13 13 9 9
腹腔鏡下膵体尾部切除術 0 0 0 0 2 3 7 10
膵部分切除など 0 0 0 0 0 0 0 0
その他 11 9 5 1 5 6 6 14

治療成績

診療科

消化器・肝胆膵内科  肝胆膵外科

治療内容に応じて内科・外科でチーム医療を行っています。初診時にどちらを受診しても適切に診療を行います。

紹介時から治療までの期間

治療・検査内容 初診~入院までの期間:通常 担当診療科
検査入院 1~2週間 消化器・肝胆膵内科
化学療法 1~2週間 消化器・肝胆膵内科
手術 1~3週間 肝胆膵外科

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