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活動内容

更新日:2023年4月17日

 緩和ケアチームについて

 

 

かつて、「緩和ケア」は、終末期に提供されるケアと捉えられた時期があったため、治療ができなくなった人のための最後の医療・ケアと誤解されがちでした。

しかし、緩和ケアはがんと診断されたときから始まります。がん自体の治療と同じように大切で、しかもそれは患者さんだけでなく、場合によってはご家族にも必要なことです。

当センターでは、緩和ケアチームという多職種の医療専門職者(身体症状、精神症状の緩和を専門とする医師、看護師、薬剤師、心理士、ソーシャルワーカーら)による専門チームが主治医ら医療スタッフと協力して関わることによって、緩和ケアを提供しています。

緩和ケアチームの役割

  1. 痛みやその他の身体症状の軽減と精神的、社会的、スピリチュアルな問題への支援
  2. 患者・家族とのコミュニケーションを通し、治療や療養に関する意思決定の支援
  3. 終末期医療における倫理的問題への支援
  4. 精神的負担を感じる家族への支援
  5. 医療従事者への支援
  6. 緩和ケアに関する地域との連携(緩和ケア外来など)
  7. 医療従事者に対する緩和ケアの普及と教育活動
  8. 緩和ケアチーム活動の定期的評価

 

 

 

身体症状緩和ケア医師

がんに伴う痛みや息苦しさ、はきけ、だるさなどの症状について、その原因や程度を評価します。そして主治医や病棟の看護師、他の緩和ケアチームメンバーと話し合いを行い、これらの様々な苦痛・つらさを可能な限り和らげていきます。

また、抗がん剤治療や放射線治療などの副作用による症状にも対応します。

 

 

 

精神症状緩和ケア医師

がんという病気を抱えた患者さんやそのご家族は、生命を脅されるような気持ちになり、悲しみや心配といった心理反応から、適応障害・せん妄(つじつまの合わない言動など)・重症のうつ病・自殺に至るまでの、幅広い心の危機に直面します。

心のケアの担当メンバーは、患者さんやご家族に適切な精神的ケアがもたらされるよう医療チームの一員として働きかける活動を行います。

 

 

 

看護師

常に患者さん・ご家族と相談し意向を確認しながら、リラクゼーションや環境調整など、苦痛症状を和らげるような看護ケアを提供し、患者さんの活動や睡眠、食事や保清・気分転換など、生活が継続できるように支援いたします。

また、病棟看護師との協働や、関連する医療チーム(地域の医療チーム)と連携し、患者さん・ご家族の意向に寄り添った緩和ケア、療養の場が提供できるように調整を行います。

 

 

心理療法士(臨床心理士)

病気になると、患者さんもそのご家族もそれぞれに動揺します。これまでの生活が一変し、病気の治療だけでなく生活にも様々な影響が出てきます。

病気のことは、なかなか周りに話すこともできず、一人で抱えてしまうこともあります。家族同士でもお互いのことを思うがゆえに話しにくいこともあります。

心理士は、ゆっくりと時間を取り、話を聴きます。悩み事、心配事は人それぞれです。その人の立場で、どのようにするのがいいか一緒に考えます。

話をするだけでもすっきりした経験はありませんか?一人で悩まずにご相談ください。

 

医療ソーシャルワーカー

病気になったことにより、心理的・社会的・経済的にさまざまな問題や不安が起こります。そこで医療ソーシャルワーカーは、療養生活において起こるさまざまな問題に対して、患者さん・ご家族の生活歴や介護力などを考慮し、適切な情報提供をしながら、患者さんやご家族の不安な事を一緒に考え、問題解決のお手伝いを行います。

また、必要に応じて医療チームの一員として、医師や看護師などとも連携をとりながら、安心して療養生活を送ることが出来るようにお手伝いします。


〈例えば…〉

  • 退院を勧められているが、退院後の生活に不安がある
  • 医療費・生活費のことが心配
  • 在宅で受けられる看護や介護のサービスが知りたい
  • 緩和ケアについて相談したい
  • 仕事に関して相談したい

 

薬剤師

緩和ケアチームの薬剤師は、主治医と話し合いを行いながら医療用麻薬の使い方を考えています。患者さんやご家族の不安を軽くするため、薬に関する情報提供や相談を受けています。

 

 

 

アドバンス・ケア・プランニング

アドバンス・ケア・プランニングによる意思決定支援の取り組み

  • 九州がんセンターでは、アドバンス・ケア・プラン二ング(ACP)を通して、
    患者さんとご家族の意思決定等を支援する取り組みを病院全体で行なっています。

 

アドバンス・ケア・プラン二ング(ACP)とは

  • 皆さまの価値観をもとに、今までのことを振り返りつつ、体がつらく、自分で意思表示ができない時に備え、前もってこれからの治療・ケア・生活を医療者と共に考えていく事です。
    (がん治療と共に考えることの必要性)
  • がんと診断されると、治療や生活のことなど不安になることがあると思います。
  • 人はさまざまな環境や生活を通して「大切にしていること」「してほしくないこと」など一人ひとりの価値観があります。それは本人にしか分からないことです。
  • あなたの思いが尊重され自分らしく過ごせるような治療・ケア・生活を続けるためには、それらのことを医療者や自分を支えてくれる人と話し合っておくことが大切です。
  • 当院では、入院患者さんに「あなたの気持ちの確認用紙」を配布し、入院のたびにお気持ちや考えを確認させていただきます。気持ちや考えはその時々で変化しますので、繰り返し話し合いましょう。自分の思いを医療者にお伝えください。

苦痛スクリーニング

  • 当院では、がん患者さんに対して、入院・外来でスクリーニングシート(入院:あなたの気持ちの確認用紙1枚目、外来:苦痛症状の確認用紙)を使用し、患者さんの状態を把握しています。
  • スクリーニングシートは、患者さんのからだのつらさや気持ちのつらさを数値化し、現在どのような症状やつらさがあるのかをチェックするものです。
  • スクリーニングシートを用いることで、医療者間で情報が共有でき、患者さんへの理解が深まることで、医療者は症状やつらさに適切に対応することができます。
  • 生活や治療・ケアに関して「気になること」や「からだ・気持ちのつらさ」がある時は、我慢せずに医療者に伝えて下さい。担当の医師や看護師だけでなく、必要に応じて症状を緩和する専門のスタッフも対応させていただきます。

 

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