- 病院について
院長あいさつ
更新日:2025年1月6日
「時代のニーズに応えるがん専門病院」を目指して
“さらなる高みへの飛翔”
新年、あけましておめでとうございます。
昨年4月に私が院長に就任し9か月が経過しました。皆様のおかげで新生九州がんセンターも順調に飛びたつことができ、新年を迎えられたと喜んでいます。旧年中に賜ったひとかたならぬご支援とご協力に、心より御礼申しあげます。今年は巳年、蛇を意味する巳は脱皮と成長を繰り返すことから、変化や成長、生命力を象徴する生き物といわれています。当院も職員一丸となって「時代のニーズに応えるがん専門病院」を目指して、“さらなる高みへの飛翔”を続けていきたいと思っています。
九州がんセンターは、1972年に九州で唯一のがん専門診療施設として開設されました。当院の基本理念は、<私たちは「病む人の気持ちを」、そして「家族の気持ちを」尊重し、温かく思いやりのある、最良のがん医療をめざします>です。この基本理念は、初代 入江院長の「病む人の気持を」、2代森脇院長の「家族の気持を」という言葉をもとに作られました。この精神は50余年にわたり変わることなく、脈々と受け継がれていることを日々感じています。
当院では、「最良で確実な医療」を提供するために、身体にやさしい胸腔鏡・腹腔鏡下手術に加えて『ロボット支援下手術』を導入するとともに、ゆったりとした外来の『化学療法センター』、最高機能の放射線治療装置3台を有する『高精度放射線治療センター』、PET/CT等を備えた『画像診断部門』などを設けています。さらに、がんパネル遺伝子検査を実施する体制を整えて、最先端のがんゲノム医療を推進しています。一方、がん患者さんやご家族をサポートする体制として、『患者・家族支援センター』では、広範囲のご相談に対応可能な“がん相談支援センター”や、患者図書室、患者サロン、アピアランスケアルームなどを備えています。さらに、外来・入院・在宅と「切れ目ない診療・ケア」を実践するために『入退院支援センター』で入院前から退院後の生活を見据えた診療を行うと共に、全国のがんセンターで初めて設けた『訪問看護ステーション』では、ご自宅での生活をサポートしています。
新年を迎えた今、職員一同、“患者さんのために”、今、できることを常に考え、そして行動していきたいと思います。そのために地域の医療者、行政機関など関係の方々と密に連携しながら、患者さんを支えていきますので、何卒、よろしくお願い申し上げます。
2025年1月