喉頭がんの情報
喉頭は、声帯およびその周辺部位を指し、解剖学的には声門上・声門・声門下の3部位に分かれますが、声門下がんは極めてまれでほとんどが声門(60-70%)・声門上がん(30-40%)です。喉頭は発声器官であり、かつ空気の通り道です。このため喉頭がんになると、(1)声がかれる(2)息がしにくいという症状がおこります。声帯にできる声門がんはすぐに声がれの症状がでるため、早期がんの段階で診断される症例が大半を占めます。これに対して声門上がんは進行するまで症状が出ず、さらにリンパ節転移をおこしやすいため、声門がんに比べて予後が不良になります。