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病理診断科

更新日:2024年4月9日

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九州がんセンター臨床検査科・病理診断科はISO15189認定施設です。

臨床検査科・病理診断科では2017年12月7日にISO15189認定を取得致しました(一般検査、血液学的検査、生化学的検査、輸血検査を含む免疫学的検査、微生物学的検査、生理学的検査、病理標本作成、病理診断)。この認定は、検体採取から検査報告までの一連の検査業務において、国際標準規格を満たしていることを示すものです。当科では、検査の品質維持において欠かせない、教育、文書管理、検体管理、機材・施設管理、精度保障を軸に、検査手順の可視化と手順に沿った実施及び記録、それらの運用の教育、監査及び評価というサイクルを確立し、より一層改善させることを目標としています。一つ一つの検査結果の信頼性向上が、患者さんへのさらなるサービス向上につながるよう、検査室一丸となって今後も継続的に努力して参ります。(文責 病理診断科部長 田口健一)

診療方針

病理診断科の主たる業務は病理組織診断、細胞診断、剖検診断で、毎日の臨床各科とのカンファレンスに特に重点を置いています。常勤医3名、レジデント1名、嘱託医4名で病理診断を行っています。


病理診断科のミッションは「がん診療における医療の質向上のための問題解決型病理の実践」です。診療科の先生方は日々の診療の中でいろんな疑問や問題が発生すると思います。当科においてはその疑問や問題が病理に関するものであれば積極的に協力したいと考えています。それらを重要性・緊急性の高いものから一つ一つエビデンスを創出しつつ問題解決を図り、医療の質、特にがん診療の質向上を目指します。

基本方針は当センターの基本理念「病む人の気持ちを」に沿い、患者・家族・臨床の先生方の要望に適うよう正確かつ迅速に病理診断の実施・報告を行っていくことです。更にそれらのシステム整備・精度管理に努めてまいります。加えてエビデンスのある診療に有用な新規技術の情報収集・情報提供・導入・フィードバック等を行いながら、新たなニーズ及びエビデンスの創出を目指します。同時に学術研究推進・支援を行います。

年間の組織診断数は6000件、細胞診断数は6500件(術中迅速組織診断数は550件、術中迅速細胞診断数400件)です。診断においては九州大学大学院医学研究院形態機能病理学教室と密に連携を取っています。また、当院に隣接する臨床研究センターでの治験・臨床研究や研究リソースとしての腫瘍バンク運営に積極的に関わっています。

診療実績

病理件数基本データ

病理件数 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
組織診
組織診総件数(1~3臓器) 7,033 5,672 6,496 6,297 6,186
術中迅速 691 634 689 625 567
特殊染色(枚数) 249 417 894 867 991
免疫染色(件数) 1,357 1,633 2,253 2,598 2,544
免疫染色(枚数)     13,333 11,586 11,939
ER・PgR 543 493 744 632 576
HER2 537 468 776 712 716
他院標本 708 700 780 855 713
剖検数 8 3 3 3 3
  2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
細胞診
細胞診総件数 7,408 5,891 6,708 7,102 6,697
婦人科材料 4,369 3,915 4,152 4,390 4,217
その他 3,039 1,976 1,818 1,973 1,977
迅速細胞診 511 467 612 643 408

実施中の治験・臨床試験

  • 当科で実施中の臨床研究はこちらをご覧ください。

レジデント・フェロー募集案内

九州がんセンター病理診断科は、レジデント(卒後3-5年目)、フェロー(卒後6年目以降)を募集しています。研修期間は、原則2年(場合によっては1または3年)です。

  1. 病理診断科について
    病理診断科は臨床科から提出された組織・細胞検体の組織・細胞診断を主に行っており、病理解剖もしています。適切な組織・細胞診断は治療方針の決定に必須であり、また近年はがんゲノム医療にも重要な役割を果たしています。一方、患者さんを直接診察することはないため、当直はなく比較的自分のペースで働くことができます。

  2. スタッフと業務内容について
    病理医は男性2名、女性2名の4名で、うち3名は専門医を取得しています。病理技師は7名で、うち5名は細胞検査士です。約8000件の組織診断と約9000件の細胞診断を正確に迅速に行うため、互いに協力しています。若くて元気な20代から経験豊富な50代まで幅広い年齢層が働いています。
    業務内容の改善や診断が分かれた時などにはみんなが納得できるまで徹底的に話し合い、チーム医療を心がけています。

  3. もっと頑張りたい人へ
    病理診断科は九州大学大学院医学研究院形態機能病理学教室と密に連携を取っています。専門医や学位取得を目指したい人には推薦することも可能です。

  4. 医療現場から離れている人へ
    新しい医療についていけるだろうか?患者さんとうまく接することができるだろうか?家庭の都合で当直はできないけれど大丈夫だろうか?などあると思いますが、病理診断科ではすべて大丈夫です。
    まずはできることから始めてステップアップしていきましょう!

  5. 勤務体系や給与について
    詳細は、本ホームページの「レジデント募集案内」もしくは「フェロー募集案内」をご覧ください。

スタッフ紹介

病理診断科 部長

田口 健一

Kenichi Taguchi

病理診断科

人体病理全般、外科病理

病理診断科 医長

古賀 裕

Yutaka Koga

病理診断科

人体病理全般、消化管・胆膵病理

病理診断科 医師

杉井 梓

Azusa Sugii

病理診断科

人体病理全般、外科病理

病理診断科 医師

太田 かおり

Kaori Oota

病理診断科

人体病理全般、外科病理

Kenichi Taguchi

病理診断科 部長

田口 健一

Kenichi Taguchi

所属診療科
病理診断科
出身大学
九州大学(平成5年)
専門分野

人体病理全般、外科病理

資格および活動

資格
日本病理学会(専門医・指導医・分子病理専門医)
日本臨床細胞学会(専門医・指導医・教育研修指導医)
日本臨床検査医学会(臨床検査管理医)

 

活動
日本病理学会(評議員、ゲノム病理診断検討委員会、ゲノム病理組織取扱規約委員会)
日本臨床細胞学会(評議員)
日本肺癌学会(病理委員会)
国立がん研究センター都道府県がん診療連携拠点協議会がん登録部会委員(~2024年3月31日)

Yutaka Koga

病理診断科 医長

古賀 裕

Yutaka Koga

所属診療科
病理診断科
出身大学
九州大学(平成10年)
専門分野

人体病理全般、消化管・胆膵病理

資格および活動

資格

日本病理学会(専門医・指導医・分子病理専門医)
日本臨床細胞学会(専門医・指導医)

 

活動

日本病理学会(評議員)
日本臨床細胞学会(評議員)

Azusa Sugii

病理診断科 医師

杉井 梓

Azusa Sugii

所属診療科
病理診断科
出身大学
九州大学(平成23年)
専門分野

人体病理全般、外科病理

資格および活動

資格

日本病理学会(口腔病理専門医)
日本臨床細胞学会(専門歯科医)

 

所属学会

日本病理学会

Kaori Oota

病理診断科 医師

太田 かおり

Kaori Oota

所属診療科
病理診断科
出身大学
山口大学(平成26年)
専門分野

人体病理全般、外科病理

資格および活動

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