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骨腫瘍・軟部腫瘍(良性)

更新日:2024年4月1日

良性骨軟部腫瘍の情報

 一般に良性の骨・軟部腫瘍はゆっくりと増大し生命に影響を及ぼすことはありません。当科では良性腫瘍の手術も行っていますが、手術に至る理由としては痛みや麻痺、見た目、骨折予防などがあります。また、組織診断のために治療を兼ねて切除することもあります。
  良性腫瘍で特に問題になるのは悪性腫瘍との見分けが付きにくい場合です。骨・軟部腫瘍には100以上の種類があり、画像だけでは診断がつかないことも多くあります。年齢、部位、経過なども考慮して良性か悪性かをある程度推測できますが確実ではありません。悩ましい場合には、定期的な画像検査で増大速度を把握したり生検を行ったりします。生検には針生検、切開生検、切除生検があります。順に患者さんの負担は増えますが、診断の確実性は上昇します。

 良性軟部腫瘍の代表例は「脂肪腫」で、よく見られる腫瘍です。

治療について

 良性骨腫瘍では、正常の骨が腫瘍に押されて弱くなり骨折することがあります。痛みはその前兆であることが多く、なるべく骨折する前に手術を行います。手術は自分の骨の形を残して腫瘍だけをかきだす掻爬(そうは)を行うことが一般的です。掻把した後の欠損に対しては主に人工骨の移植を行っていますが、骨が弱くなっている場合には金属で補強することもあります。「非骨化性線維腫」や「線維性骨異形成」のように自然と腫瘍が硬化し治療不要となるような腫瘍もあり経過観察も時には重要です。「類骨骨腫」はプロスタグランジンという物質を産生して痛みや炎症をひき起こす特殊な良性腫瘍で、手術により痛みが軽快します。

「脂肪腫」
 無症状のことがほとんどですが、見た目が気になるなどの患者さんの希望で切除を行うことがあり、腫瘍のみを切除する「辺縁切除」を行います。良性・悪性に限らず一般的に軟部腫瘍は痛みを生じることはありませんが、神経に発生した腫瘍や血管系腫瘍は痛みの原因になることがあります。このような場合には痛みの改善を期待して手術を行います。

診療実績

診療実績(2008年~2023年)

良性軟部腫瘍

血管腫・血管奇形 184 好酸球性肉芽腫 2
脂肪腫 213 成熟奇形腫 2
神経鞘腫(症) 164 線維脂肪腫 2
筋肉内血管腫 74 断端神経腫 2
腱滑膜巨細胞腫 37 軟部軟骨腫 1
結節性筋膜炎 32 傍神経節腫 1
弾性線維腫 26 肥満細胞症 1
腱鞘線維腫 16 汗腺腫 1
紡錘形細胞脂肪腫 12 血管線維腫 1
血管脂肪腫 9 上衣腫 1
筋肉内粘液腫 10 神経周膜腫 1
血管平滑筋腫 9 髄膜腫 1
神経線維腫(症) 7 石灰化腱膜線維腫 1
脂肪芽細胞腫 4 Glomus腫瘍 2
石灰化上皮腫 3 脂肪芽細胞腫(症) 1
線維腫 3 皮膚線維腫 1
粘液腫 6 平滑筋腫 2
筋上皮腫 2 その他の良性軟部腫瘍 142
合計 976

良性骨腫瘍

骨軟骨腫 56 動脈瘤様骨嚢腫 4
内軟骨腫 64 骨腫 3
線維性骨異形成 42 類骨骨腫 5
非骨化性線維腫 32 傍骨性骨軟骨異形増生 2
単純性骨嚢腫 20 骨膜性軟骨腫 2
骨嚢腫 14 骨線維性異形成 4
軟骨芽細胞腫 6 Ollier病 1
骨軟骨腫症 6 その他の良性骨腫瘍 80
合計 341

治療成績

手術実績(2014年~2023年)

  2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
良性骨腫瘍
 四肢骨 7 3 5 2 1 3 1 4 5 4
  うち人工関節 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
 体幹 0 1 0 0 0 1 0 0 1 1
軟部良性腫瘍
 四肢 18 17 13 10 9 17 12 24 17 27
 体幹 11 4 13 5 6 7 5 3 11 7