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活動内容

更新日:2024年4月2日

薬局業務

調剤業務

薬剤部では、医師が処方した薬について、用法・用量が適正か、飲み合わせに問題がないかなどを確認して調剤を行っています。必要に応じて医師に問い合わせを行うこともあります。治療に必要な薬が市販されていない場合は、院内で作製したりもしています。また、薬が飲みやすくなるように、小児や錠剤・カプセル剤が服用できない患者さんには錠剤の粉砕や粉薬への変更を行ったり、多くの薬剤を服用している患者さんには薬の一包化を行ったりもしています。

 

注射業務

調剤と同様に薬の用法、用量、重複投与、相互作用等がないか、注射薬の混合による効果の低下などがないかなどの確認を行っています。また、食事のとれない患者さんには、注射薬(高カロリー輸液)の無菌調製を行っています。万が一間違った投薬が行われると内服薬に比べ効果の発現が早かったり、強く現れたり、内服薬に比べて危険性が高いため、間違いのないよう患者さん個別に準備して別の薬剤師が二重で確認をして払い出しています。

 

抗がん薬調製

治療計画に基づき、使用される薬の投与量・投与方法が適切な投与スケジュールで行われているか確認した後、薬剤師が安全キャビネットで無菌調製を行い、患者さんにも医療者にも安全な治療の支援をしています。

病棟業務

病棟業務では病棟薬剤業務と薬剤管理指導業務を実施しており、処方解析や服薬指導、持参薬鑑別等を行っています。医療チームの一員として、医師や看護師と一緒に患者さんにとってベストな薬物治療を提供できるよう、様々な薬に関する提案等の活動を行っています。

 

処方解析

薬がその患者さんの症状・体調にあっているかどうか、肝機能・腎機能によって減量などが必要ではないか、薬物血中濃度はどうか、持参薬との飲みあわせはどうか、副作用は出ていないかなど、個々の患者さんに最適な処方かどうかを確認しています。それにより、新しい薬を提案したり、不要な薬の中止を検討したりもしています。

 

服薬指導

患者さんが正しく、安全に・安心して薬を使用していただけるように薬の効き方、使用する量や回数、副作用、気をつけることなどを説明しています。また、患者さんとの面談や検査の値を確認することで、効果の確認や副作用の早期発見や予防に努めており、安全で効果的で質の高い薬の治療を積極的に支援しています。

 

持参薬鑑別

患者さんが入院の時に持ってきた薬の名前、飲み方、数量などを確認し、手術前に中止する薬がないか、適切に中止されているかなどを確認しています。また、当院で普段使っていない薬の使用方法や注意点などを医師や看護師に知らせたり、その薬が使えない場合は、代わりになる薬を提案したりしています。

外来業務

入退院支援

外来診察時に入院が決まった患者さんに対して、入院前から、入院・治療・退院までスムーズに行えるよう、様々な職種と協力してサポートしています。薬剤師は主に、現在服用中の薬を確認し、手術前に中止が必要な薬などの注意を行っています。

 

薬剤師外来

がんの薬物治療は、普段どおりの生活をしながら外来で行うことが主流になってきています。しかし、入院治療と違い医療スタッフとの関わりが通院日のみとなりますので、患者さんは自宅での体調の変化や副作用の対処法などに不安を抱えてしまうことがあります。
薬剤師外来では、抗がん薬の飲み方や起こり得る副作用、その対処法などについての患者さんへの説明のほか、外来受診日には主に診察前の待ち時間を利用して副作用の状況や痛みのコントロールなどについてお聞きし、薬や治療に関するアドバイスを行ったり、症状に応じた薬を主治医へ提案したりしています。
また、患者さんからのご相談や様々な問題の解決を目指し、他の医療スタッフと連携し、患者さんが安心して外来がん治療を継続できるようサポートを行っています。

 

その他

医薬品情報

医薬品の使用上の注意改訂、副作用情報の提供、添付文書の改訂(医薬品の効能や副作用情報の追加)などの日々更新されていく医薬品情報を収集、分かりやすく加工して医療スタッフに迅速に情報提供を行っています。また、医薬品メーカーのMR、論文、成書、インターネット等から医薬品に関連する情報を収集し、医療スタッフからの医薬品に対する質問へ回答しています。さらに、当院で発生した副作用情報を収集して厚生労働省へ報告しています。医薬品情報室
各種医薬品情報や講演会のご案内・ご質問等は医薬品情報担当()までお願いいたします。

 

チーム活動

チーム医療とは一人一人の患者さんに対し、多職種の医療スタッフがチームを組み、お互いの専門性を尊重し、最大限の能力を引き出し合うことによって最善の治療をおこなう医療現場の取り組みです。薬剤師はチーム医療の一員として、より適正な薬物療法を行えるよう緩和ケアチームICT(感染制御チーム)NST(栄養サポートチーム)等の活動に参加し、薬学的アプローチを通して患者さんの治療を積極的に支援しています。