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AYA世代について

更新日:2023年9月4日

AYA世代とは

 

AYA世代のがんの特徴については「国立がん研究センターがん情報サービス」 

サポートの必要性

AYA世代のがんに関しては、治療経験のある医療者が少ないこと、がん種が多様であり希少がんが多いために治療が未確立である腫瘍が多いこと、年齢や生活環境の違いにより生じる個別性の高さから、細やかな支援が届いていない現状がありました。
これらの課題を改善していくために国の政策として「第3期がん対策推進基本計画」では、AYA世代のがん患者への適切な医療と支援を行うように明記されました。
そこで当院では2018年から多職種によるAYA世代がん対策チームを結成し、患者さん一人ひとりに合わせた対応ができるよう活動を行い、またそれが当たり前の支援となるように病院全体で取り組んでいます。

AYA世代がん対策チーム

医師、看護師、臨床心理士、社会福祉士、理学療法士等多くの職種で定期的に会議を行い、患者さん一人一人に合わせたより良い支援を考えています。
当院では入院時全ての患者さんに回答していただく「スクリーニングシート」を使用し、患者さんの悩みを早期発見できるよう取り組んでいます。
またAYA世代の患者さんには専用のリーフレットをお配りし、相談窓口の情報提供を行っています。
院内では病院全体での研修会を行い、医療者側に対してAYA世代の支援の必要性についても周知しています。

主治医・担当看護師を交えたラウンド活動 チーム集合写真

学校のこと

 全国で高等部を有している病院はほとんどないため、長期入院や長期治療が必要な高校生の多くは、学業を継続できずに留年となることがあります(図1)。文部科学省から病気療養中の学生に対する教育支援に関する通達(2023年オンデマンド型の授業に関する改正、2021年遠隔教育の実施に係る留意事項)が出されましたが、治療を受けながら学業を継続するには多くの課題があります。
 当院では、2015年から塾講師による個別の教育支援を行っております。また2023年からは、在籍校と連携しオンライン授業が受けられる体制を整えています。当院での学習成果を在籍校にご理解いただき、復学につながったケースもあります。一人で悩まずに是非相談してください。

 

図1:学業を継続したいができないと回答した49.3%の方の内訳
平成27-29年厚生労働科学研究「総合的な思春期・若年成人(AYA)世代のがん対策のあり方に関する研究」より引用

仕事のこと

当院では相談支援センター・社会保険労務士に御相談頂いたり、院外から定期出張相談に来ていただくハローワーク担当者による求人紹介やアドバイスなどを受けることができます。
まずは周囲の医療スタッフに御相談ください。

▶詳しくはこちらをご覧ください。「就労相談」
https://kyushu-cc.hosp.go.jp/information/detail/606.htm 

体力・運動のこと

がんそのものによる影響や、治療による影響で体力や筋力が低下して、生活に支障が出てくる方がいます。AYA世代は就学や就労などによって生じる生活環境が個人によって異なり、退院後の生活は様々です。その為、体力や運動面に関しても、療養が始まる時点で退院後の生活も見据えながら考える必要があります。必要時には入院中リハビリテーションを実施することが出来ますし、身体に必要な栄養面のアドバイスも受けることが出来ます。どのような運動が良いのか、食事で気をつけること、治療で使う薬で身体に影響してくることなど、不安なことや気になることがあればいつでも近くにいる医療スタッフにご相談ください。個人に合った方法を、色々な医療スタッフが一緒になって考えていきます。

家族・子どものこと

病気がわかった際、お子さんや介護を必要とする方がいる場合は今後の生活に不安を抱かれる方も多くいます。また家族や子どもにどのように病気を説明すればよいか、医師から説明をしてほしい等お気持ちも様々と思います。まずは近くの医療スタッフにお気軽にご相談ください。

またこちら(家族のケア)のページもご覧ください。

将来こどもをもつこと

妊孕性とは、妊娠するための力のことで女性にも男性にも関わります。
一見妊娠と関係ない臓器にがんができた場合でも、治療をすることで妊孕性に影響を与える可能性があります。治療の前に卵子や精子を保存しておくことができるかもしれません。ご本人のお気持ちを決める前に、ご家族ともよく話し合うことが大切です。ご心配やご質問などある方は、いつでも主治医や看護師、AYA世代サポートチームにご相談ください。妊孕性温存に関する情報を提供いたします。

人間関係について

学校での人間関係や会社の上司に病気のことをどう相談したらいいか等、病気を周りにどう伝えていくのか悩まれる方も多くいます。必要であれば臨床心理士が対応できます。また、当院では患者同士の交流の場(LIPの会)も企画しており、病気の経験のあるAYA世代の患者さん同士で話すこともできます。一人で悩まずに周囲の医療者にいつでもご相談ください。

患者交流の場

当院では似た境遇のがん患者が出会い、悩みを共有できる場として「LIP」を企画しております。
「LIP」とは「to Live In the Present=今を楽しむ」の頭文字で、またLIPには唇以外に「おしゃべり」という意味があり、一緒におしゃべりをして今を楽しみませんか?という意味をこめ活動を行っています。

毎月第2火曜日 15:30~です。
通常は院内にて対面形式で開催しておりますが、現在コロナウイルス対策のためオンライン形式で開催しております。事前承認が必要となりますので、興味のある方はがん相談支援センターまでご相談ください。

更なる情報を必要とする方へ

主治医や看護師にご相談いただくか、患者家族支援センター窓口までお気軽にお越しください。そこでがん相談支援センターの相談員がお話をお伺いします。
また体験談などAYA世代のがん患者の詳しい情報をお探しの方は下記のリンクにも情報が載っています。

・がん情報サイト オンコロ       https://oncolo.jp/dictionary/aya世代
・一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会(AYA研)
                    https://aya-ken.jp
・AYA Life               https://aya-life.jp
・AYA世代のがんとくらしサポート    https://plaza.umin.ac.jp/~aya-support
国立がん研究センター がん情報サービス https://ganjoho.jp/public/index.html