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基準範囲について
更新日:2022年11月1日
当院で採用している主な検査項目の基準範囲はこちら
健康診断や当院の血液検査でも「基準範囲」という言葉をよく目にすると思います。
「基準範囲」とは健康な成人、いわゆる“健常な人”の検査値を多数集め、そのうち95%の人の検査値が含まれる範囲を示したものです。逆に言えば、健常な人でも5%の人(20人に1人)は基準範囲外となるわけです。
いくつかの基準範囲は、検査施設や使用する試薬によって異なる場合があります。
また、医療の現場では「臨床判断値」という言葉を用いることがあります。「臨床判断値」とは、治療の目的や病気の診断基準またはその有無の判断のために用いられる数値であり、「基準範囲」とは意味が異なってきます。
当院では、採血以外にも多くの検査を行っており、更に患者さんの様々な情報から担当医が総合的に判断して診断をしています。よって、基準範囲外であったからといって必ずしも病気であったり異常があるというわけではありません。“基準範囲=正常値”ではないのです。 不安があればお気軽に担当医や職員にお尋ねください。
(参考文献;臨床検査のガイドライン JSLM2018/日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会)