センター長あいさつ
江﨑 泰斗 Taito Esaki, MD
近年、新規抗がん薬の開発、投与方法の工夫、副作用に対する対症療法の進歩などにより、がん薬物療法(化学療法、抗がん薬治療)の治療成績は向上し、生活の質(クオリティオブライフ, QOL)を重視した外来化学療法が広まっています。当院では通院可能な全身状態の良好な患者さんに積極的に外来治療を行っています。
外来での注射薬による薬物療法は、2階Iブロックの化学療法センターで行います。20床のベッドと6脚のリクライニングチェアの計26床で、1日平均約50人の患者さんが抗がん薬治療を受けています。医師(当番医)と専任の看護師、薬剤師が配属され、広くリラックスした環境のなかで治療が受けられるよう配慮されています。抗がん薬の調製はセンターと隣接した薬剤部で行われるため、迅速な対応が可能です。センターの看護師は抗がん薬投与中の患者さんの観察を密に行うとともに、外来で薬物療法を行いながらもより安全で快適な日常生活を送れるような援助を心がけています。
今後ますます外来通院での薬物療法は増えると予想されます。化学療法センターでは入院をしないで安全に、安心して抗がん薬治療が受けられるよう、医師、看護師、薬剤師によるチームとしての医療に取り組んでいます。
2024年4月1日 |