(2)術後の体験談
手術の前に、大まかな説明は聞いていましたが、実際にやり方を知ったのは術後HCUから個室に移り自力歩行でトイレに行けるようになってからでした。病棟看護師さんと一緒にトイレに行き排便方法と事後処理、健常者で言うおしりの拭き方ですね(笑)を教わりました。感想は「人生二度目のトイレトレーニングか」でした。と同時に「便意も無く自然に便が袋に溜まってる。こりゃ良いや(笑)」今まで外出先で便意が絶頂に達し、赤くなったり青くなったり脂汗垂らしながらトイレを探し回る、あの状態を味わわなくて済む訳で(笑)
しかし、後々気づきます。脂汗もかかず青くも赤くもならず、慌てふためく現実がある事に。何事も一長一短有るものです。ある日、パウチに便が溜まってるにも関わらず排出を怠り、パウチが風船の様にパンパンに膨れ上がった所にオナラが出まして爆発寸前(笑)。別の意味で青くなりました。あわや便漏れ。そうなんです。パウチに溜まるものは便だけじゃないんです。昔おしりから出てたものは全てパウチに溜まります。これにも一長一短ありまして、オナラの匂いは袋内に閉じ込められるので匂いません。しかし、便同様オナラも我慢が出来ず自然と出ます。突拍子もない所でいきなり音が出る事も・・・・慣れて来ると、ストーマ自体は痛みも何も感じないのですが、ストーマ周りの皮膚やお腹の張り具合で排便やガスの排出を感じる事が出来ますので、とっさにストーマを押さえて振動を消す技術も身に付いて来るかもです(笑)
<トイレットトレーニング(認定看護師から)>
肛門の機能が失われた体験に寄り添い、新しいストーマ管理を獲得することが必要になります。今までの排便習慣が変わることによって、混乱・悲しみ・喪失感に襲われます。それが強くなると、生きる意欲も低下することもあります。このような否定的な感情に対して、まずは受け止めることが大切です。
便排出スタイル
便出しの方法