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NSTについて

更新日:2024年4月1日

NSTリーダーあいさつ

NST、耳慣れない言葉かもしれません。Nutrition(栄養) Support(サポート)Team(チーム)の頭文字をとった言葉で患者さんの栄養のサポートをするチームです。かつてがん治療で重要なのは手術や抗がん剤などいわゆる狭い意味での”医療”だけだと考えられ、それ以外の食事や栄養などはオマケ扱いだった時期もありました。しかし患者さんに効果的に手術や化学療法を受けていただくために栄養状態がとても重要であること、手術の成功率やその後の生命予後、化学療法の治療成績にも栄養状態が深く関わっていることがわかってきました。また栄養はただカロリーのあるものを口に入れたり点滴したりするだけでは十分ではありません。より美味しく、楽しく食事をしていただくことはその患者さんが前向きに治療に取り組むためにもとても大切です。

NSTはチームで患者さんの栄養をサポートしていきます。チームのメンバーは医師、歯科医師、管理栄養士、看護師、薬剤師、言語聴覚士、臨床検査技師などからなり、食欲が落ちた患者さんにおいしく食事をとっていただけるよう味付けを考え、食事がうまく飲み込みない患者さんへの食事の形を工夫し、口から食事が取れない患者さんへの胃ろうや腸ろうからの栄養の投与内容を検討し、点滴でしか栄養が取れない患者さんでは点滴内容やカロリー、ミネラルやビタミンなどを計算する、下痢や吐き気で栄養が不十分になっている場合は薬を調整する、など栄養に関するすべてのことをサポートしています。週に一度は病棟に直接足を運んで患者さんの状態を見たり必要な患者さんからは意見や要望を聞いたりして栄養改善に取り組んでいます。

がん治療では元々の病気で食事が取れなくなることに加えて手術や抗がん剤で一時的に食事が取れなくなることも多く、放置すればそのために体力が消耗して治療がうまくいかなくなることもあります。我々NSTは患者さんが十分に体力を保持して治療が受けられるよう、日常生活が送れるよう縁の下の力持ちとして患者さんの闘病生活を支えてまいります。同時にがんセンターのNSTとしてがん治療における栄養についての最先端の知識を身につけ、さらに研究を重ねて広く発信してまいります。

2024年4月1日
文責 NSTチームリーダー 統括診療部長 杉本理恵