検査の目的
「胃カメラ」では、食道癌、胃癌、胃のポリープ(過形成性ポリープや胃底腺ポリープ)、胃悪性リンパ腫、胃潰瘍、十二指腸潰瘍など、「大腸カメラ」では大腸癌、大腸ポリープなどの病変の有無を調べます。また、それらの病気が発見された場合には、その治療方針を決定するための精密検査を行います。
九州がんセンターは、福岡県がん診療連携拠点病院、医療機能評価認定病院です。 〒811-1395 福岡県福岡市南区野多目3丁目1番1号
消化管内視鏡検査とは、いわゆる「胃カメラ」と「大腸カメラ」のことです。「胃カメラ」は口から、「大腸カメラ」は肛門から内視鏡という細長い管を入れて、食道、胃、十二指腸や大腸の観察を行います。観察を行うためには、胃や大腸を空にして、きれいにする必要があります。そのために、絶食や下剤を内服していただきます。検査の苦痛としては、内視鏡が入ることに起因するものと空気を入れて消化管を膨らませることに起因するものがあります。苦痛が強い場合には、鎮静剤といわれる薬を使い「不安を軽減」して検査を行うこともあります。
「胃カメラ」では、食道癌、胃癌、胃のポリープ(過形成性ポリープや胃底腺ポリープ)、胃悪性リンパ腫、胃潰瘍、十二指腸潰瘍など、「大腸カメラ」では大腸癌、大腸ポリープなどの病変の有無を調べます。また、それらの病気が発見された場合には、その治療方針を決定するための精密検査を行います。
「胃カメラ」上部消化管内視鏡検査
「大腸カメラ」下部消化管内視鏡検査
***当院では、下記の方を対象として消化管内視鏡検査を行っています。***
かかりつけの先生から当院受診を指示された方は、当院地域連携室(がん相談支援センター)にお電話でご連絡ください。(TEL 092-542-8532 / 平日9時~17時)
検診で「要精密検査」と判定された方は、消化管内視鏡科外来、または、消化管二次検診外来を受診してください。
*上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)は、原則として受診当日の検査は行っていません。
(検査枠に余裕がある場合には、受診当日に検査を行うことができる場合もあります。)
*下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)は、受診当日は、検査予約と前処置薬の処方のみとなります。
上部消化管内視鏡検査
前日:夕食は軽めに 午後9時以降は絶食(水分は飲んでかまいません)
当日:起床後も絶食 (お茶やスポーツドリンクなどの水分は飲んでかまいません)
来院後、看護師による問診の後、検査を開始します。
下部消化管内視鏡検査
前日:検査食を食べていただきます。午後9時ごろに下剤を内服していただきます。
当日:起床後は絶食、水分は飲んでかまいません。
来院後、1.8リットルの下剤を内服していただきます。きれい(透明)な水様便になったら検査を開始することが可能です。
「きれい」にならなかった場合、追加で下剤を内服していただり、浣腸をさせていただくことがあります。
*内服薬について
基本的に普段通りに服用してください。
朝ご飯を食べていなくても、朝食「後」のお薬を服用してください。
糖尿病のお薬は、服用しないでください。
抗血栓薬(いわゆる血液サラサラのお薬)は、処方した先生あるいは、検査予約した先生の指示に従ってください。
*検査を「眠っている状態」で、受けることをご希望の方へ
「眠っている間に検査を行う」という話しを聞かれたことがある方がいらっしゃると思います。検査の苦痛を軽減するために、鎮静剤という「不安を軽減し、眠気をもよおす薬」を投与して検査を行うことが可能です。鎮静剤により苦痛を減らすことは可能ですが、薬の効果や副作用には個人差があり、必ずしも、全ての方が眠っている間に検査ができるわけではありません。
なお、ご自身で車・自転車を運転して来院された場合は、鎮静剤の投与はできません。
公共機関の御利用あるいは、ご家族の方による送迎でご来院ください。
*「大腸カメラ」の前処置について
前処置は、大腸の中を「きれい」にすることで、カメラを挿入する際の苦痛を軽減し、正確な診断ができるようにするためのものです。1.8リットルもの下剤を内服すること、何度も排便をすることは「嫌なこと」ではありますが、「良い検査」を行うための前処置ですので、ご理解いただきますようにお願いいたします。
疑問や不明なことがございましたら、スタッフに気軽にご質問、ご相談ください。