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ゲノム医療について
更新日:2022年4月1日
消化管がんに対するプレシジョン・メディシン(ゲノム医療)研究のご案内(MONSTAR-SCREENなど)
MONSTAR-SCREEN研究として、消化器がん(食道がん、胃がん、大腸がん、胆道がん、膵がん、肝臓がん)、その他肺癌を除く固形癌の症例を対象に、がんのDNA・RNA・タンパク質の異常を網羅的に解析する研究、リキッドバイオプシー検査(血液中のがん遺伝子パネル検査)を行っています。
その他、がん種を問わず実施可能な保険診療および自費診療でのがんパネル遺伝子検査を行っています。こちらの詳細については『がんゲノム医療』のページをご参照ください。
がん遺伝子の異常に基づいたがんの個別化医療(がんゲノム医療、プレシジョン・メディシン)が進んでいます。
これまでがんの個別化医療では、遺伝子や蛋白の異常(例えばEGFR、KRAS, BRAF、HER2など)を一つ一つ調べて、その異常に基づいて分子標的薬を投与してきました。しかし近年、次世代シーケンサー(NGS)という最新機器を用いて、一度に100以上の遺伝子異常を網羅的に調べることが可能になりました。現在これらの遺伝子異常に基づいて患者さんに最適の薬剤を届けることを目指した、分子標的薬開発の研究が進められています。
九州がんセンター消化管・腫瘍内科では、国内の主要ながん専門病院や大学病院約30施設からなる消化器がん遺伝子スクリーニングネットワーク「SCRUM-Japan」に参加しています。
(外部サイトhttp://www.scrum-japan.ncc.go.jp/gi_screen/)
当科では食道癌、胃癌、小腸癌、大腸癌など消化管のがんの患者さんを担当しています。
研究参加の手順
- 参加を希望される方は、担当医にご相談のうえ、診療情報提供書(MONSTAR-SCREEN研究参加希望とお書きください)・画像所見などの資料を準備し、当院消化管・腫瘍内科の外来の予約を取って受診してください(紹介患者の初診について)。
- ご本人に研究についての説明を行い、内容に同意をいただいたのち、腫瘍組織を提供していただきます(または新たに採取することもあります)。その後組織を米国の検査機関に送付します。
MONSTAR-SCREEN研究への参加には条件があり、全ての方が参加できるわけではありません(一次薬物療法前の大腸癌、膵癌、胆道癌症例のみが対象です:2022年4月1日現在)。また、遺伝子スクリーニングを行っても治療に結びつく結果が出ないこともあります。薬剤の効果が期待できる可能性のある何らかの遺伝子異常が見つかった場合、その遺伝子異常をターゲットとした薬剤の治験や臨床試験に参加するなど、治療の選択肢が増えるかもしれません。遺伝子検査の結果がでるまでは、現在の施設での通常の診療を続けられるようにお願いします。これらの点、あらかじめご了承ください。
この研究に関してご不明な点がございましたら、以下の連絡先までお問い合わせください。
九州がんセンター臨床研究センター長 江崎泰斗
(実務担当者:臨床研究センター 臨床試験推進室 西山友美 植村直美)
〒811-1395 福岡市南区野多目3丁目1番1号
☎092-541-3231 FAX:092-551-4585