唾液腺がん(耳下腺や顎下腺)このページを印刷する - 唾液腺がん(耳下腺や顎下腺)

唾液腺がんの情報

唾液腺には大唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)と口の中の粘膜に分布する小唾液腺がありますが、唾液腺腫瘍のほとんどは、おたふく風邪になったときに腫脹する耳下腺(70-80%)・顎下腺(20%程度)に発生します。耳下腺腫瘍の20%程度と顎下腺腫瘍の35%程度に悪性腫瘍が認められます。

治療について

他領域の頭頸部がんのほとんどが扁平上皮がんであるのに対して、唾液腺がんは通常の放射線や抗がん剤が効きにくい腺がんです。このため治療の中心は手術切除となりますが、耳下腺の中を顔面神経が走行しているため顔面神経の温存が最大の問題となります。既に腫瘍の浸潤のため麻痺が生じている場合には顔面神経を切断しますが、可能な限り即時顔面神経移植を行います。移植が困難な症例に関しては術後一定期間後に整容を整える手術を行っています。唾液腺がんは病理学的に低悪性度、中悪性度、高悪性度に分類されます。低悪性度の場合はほとんどの症例が手術のみで治癒しますが、高悪性度がんの場合は局所再発や遠隔転移を来すことが多く手術後に化学放射線治療を行っています。進行高悪性度がんで転移がない症例に関しては重粒子線治療の適応となる場合もあります。

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