乳がんこのページを印刷する - 乳がん

疾患名

乳がん

検査

乳がんは、現在増え続けており、日本の女性9人に1人が生涯の間に乳がんになりと推定されています。特に、40歳代~60歳代にかけて多く、30歳代でかかる方も少なくありません。乳がんは早期発見、早期治療によって治る可能性の病気です。また、早期でなくても、様々な治療選択肢があり、治療によって治る可能性や長期生存が期待できると考えられています。

乳がんの検査

  • 視触診、マンモグラフィ、超音波検査、(MRI)
  • 上記検査で疑わしい所見がある場合、生検(針生検)
  • 乳がんの診断後はCT、MRI、(骨シンチ、PET-CT)などで、病気の進行具合や広がりを確認します。

治療

乳がんの治療は、手術、薬物療法(抗がん剤治療、ホルモン療法、分子標的療法、免疫チェックポイント阻害薬など)、放射線療法を組み合わせる集学的治療が基本です。
当科での乳がんの手術症例数は年間約300-350例です。乳房部分切除術、乳房全切除術(全摘)のどちらを行うのかについては、乳がんの進行度や大きさなどがんの状況と、患者さんの希望とを十分に考慮し、患者さんと相談して決定しています。乳房全切除術の際に乳房再建を希望される患者さんもおられます。乳房再建については、その適応、方法、再建時期などについて、当院の形成外科医師とも十分連携、相談して決めています。
乳がんは、乳がんの生物学的な性質(サブタイプ)によって、再発率、生存率や薬物療法の効果が異なります。そのため、再発予防のための治療も、進行度やサブタイプによって異なっています。個々の患者さんの状況に合わせて適切な術前・術後の治療をすることで、再発率は低下し、生存率は向上してきています。また、再発・転移乳がんに対しても、治療法が開発はめざましく、新しい薬剤も多く登場しており、治療の選択肢は広がっています。これまでの臨床試験や治験の結果から得られた多くのエビデンスに基づき、また、患者さんの希望やおかれた状況も十分に吟味しながら、それぞれの患者さんに最善の治療を実践するよう心掛けております。

当院で担当している診療科

ガイドラインの紹介