がんロコモ(骨転移、骨粗鬆症など)
疾患名
転移性骨腫瘍、がんロコモ
検査
「がんロコモ」とは「がん」と「ロコモティブシンドローム」という用語を組み合わせた概念で、「がん患者さんの運動器疾患による移動能力の低下」のことです。がんロコモの代表的なものは、転移性骨腫瘍(骨転移)です。
高齢化や脳・心血管疾患の死亡率低下などによりがん患者さんの数は増加しています。また治療の進歩により進行期となった後も長く存命される患者さんも増えています。それに伴い、がんの骨転移が見つかることが多くなってきています。骨転移は、痛みや骨折、麻痺などを引き起こし、日常生活の質を大きく低下させるだけでなくがんの治療継続を困難にすることもあります。痛み、骨折、麻痺などの運動器(骨・筋肉・神経など)の障害により、患者さんの生活の質が低下したり通院治療が困難になったりします。寝たきりになってしまうと肺炎などのリスクが上昇し、基本的に抗がん剤治療はできなくなります。がんロコモの予防や治療には積極的なリハビリテーションが必要であり、リハビリテーション科と定期的なカンファレンスの場を設けています。
骨転移以外のがんロコモである骨粗鬆症の予防と治療にも力を入れています。がん患者さんは外出の減少、活動性の低下、栄養状態の悪化など骨がもろくなりやすい状況にあります。また、抗がん剤の副作用対策として重要な薬であるステロイドも骨粗鬆症の原因となるため、特に治療が長くなると年齢が若くても骨折してしまう患者さんが多くいらっしゃいます。当院にはDEXA(二重エネルギーX線吸収測定法)で正確に骨密度測定が可能な機器を備えており、主治医や老年腫瘍科と連携しなるべく早期に骨粗鬆症のリスクのある患者さんを見つけて治療を開始できるような体制づくりに取り組んでいます。
高齢化や脳・心血管疾患の死亡率低下などによりがん患者さんの数は増加しています。また治療の進歩により進行期となった後も長く存命される患者さんも増えています。それに伴い、がんの骨転移が見つかることが多くなってきています。骨転移は、痛みや骨折、麻痺などを引き起こし、日常生活の質を大きく低下させるだけでなくがんの治療継続を困難にすることもあります。痛み、骨折、麻痺などの運動器(骨・筋肉・神経など)の障害により、患者さんの生活の質が低下したり通院治療が困難になったりします。寝たきりになってしまうと肺炎などのリスクが上昇し、基本的に抗がん剤治療はできなくなります。がんロコモの予防や治療には積極的なリハビリテーションが必要であり、リハビリテーション科と定期的なカンファレンスの場を設けています。
骨転移以外のがんロコモである骨粗鬆症の予防と治療にも力を入れています。がん患者さんは外出の減少、活動性の低下、栄養状態の悪化など骨がもろくなりやすい状況にあります。また、抗がん剤の副作用対策として重要な薬であるステロイドも骨粗鬆症の原因となるため、特に治療が長くなると年齢が若くても骨折してしまう患者さんが多くいらっしゃいます。当院にはDEXA(二重エネルギーX線吸収測定法)で正確に骨密度測定が可能な機器を備えており、主治医や老年腫瘍科と連携しなるべく早期に骨粗鬆症のリスクのある患者さんを見つけて治療を開始できるような体制づくりに取り組んでいます。
治療
骨転移の場合は原発腫瘍の専門科(例えば前立腺がんは泌尿器科)による治療と併行して、骨転移に対する手術療法、薬物療法、放射線治療を組み合わせた治療法を検討します。当院では多職種が参加する骨転移キャンサーボードを毎週開催し、個々の患者さんに最適な治療の組み合わせを検討しています。
薬物治療では、骨を強くして骨転移の進行を抑える薬(骨修飾薬)を使用することができます。骨修飾薬の副作用として顎骨壊死という病気が知られており、これを軽減するため歯科と連携して治療を行っています。
放射線治療は疼痛緩和にも非常に有効で、骨転移治療の中でも重要です。放射線治療科の先生方には骨転移キャンサーボードのコアメンバーとなってもらっており密に連携しています。
また2022年9月から、ラジオ波焼灼術の保険適用が拡大され、特に転移性骨腫瘍や類骨骨腫の疼痛緩和における有用性が期待されます。当院でも施行可能な体制を整え、主に画像診断科と連携してCTガイド下に行っております。
これらの治療の他に、脊椎転移に対するコルセットなどの装具療法やリハビリテーションにも整形外科が関わり、患者さんの疼痛緩和、生活の質の維持、その結果としてがん治療がうまくいくようにサポートしています。
この他、当院の老年腫瘍科が作成したセルフエクササイズである、LAWS(Leg And Walking Self-exercise:「自分でできる下肢運動とウォーキング」)の動画を当院ホームページに公開しております(GEMチーム)。また外来では、足腰の健康維持を目的としたロコトレ(ロコモーショントレーニング)の動画を再生しております。是非ご覧ください。
薬物治療では、骨を強くして骨転移の進行を抑える薬(骨修飾薬)を使用することができます。骨修飾薬の副作用として顎骨壊死という病気が知られており、これを軽減するため歯科と連携して治療を行っています。
放射線治療は疼痛緩和にも非常に有効で、骨転移治療の中でも重要です。放射線治療科の先生方には骨転移キャンサーボードのコアメンバーとなってもらっており密に連携しています。
また2022年9月から、ラジオ波焼灼術の保険適用が拡大され、特に転移性骨腫瘍や類骨骨腫の疼痛緩和における有用性が期待されます。当院でも施行可能な体制を整え、主に画像診断科と連携してCTガイド下に行っております。
これらの治療の他に、脊椎転移に対するコルセットなどの装具療法やリハビリテーションにも整形外科が関わり、患者さんの疼痛緩和、生活の質の維持、その結果としてがん治療がうまくいくようにサポートしています。
骨転移 大腿骨 手術前後
骨転移 脊椎 手術前後
この他、当院の老年腫瘍科が作成したセルフエクササイズである、LAWS(Leg And Walking Self-exercise:「自分でできる下肢運動とウォーキング」)の動画を当院ホームページに公開しております(GEMチーム)。また外来では、足腰の健康維持を目的としたロコトレ(ロコモーショントレーニング)の動画を再生しております。是非ご覧ください。