GEM(高齢者評価とマネジメント)チームこのページを印刷する - GEM(高齢者評価とマネジメント)チーム

チームの紹介

GEM(Geriatric Evaluation & Management)チームは2019年に老年腫瘍科が中心となり高齢がん患者さんのケアの質向上を目指して結成されました。GEMは老年医学において長年に行われてきた「患者さんの多面的評価と問題点への介入」を意味します。当初、医師、看護師、心理療法士でスタートした活動を、少しずつより多くの職種に広げ、現在では、薬剤師、理学/作業療法士そして管理栄養士も一緒に活動しています。このチームでは、数名のコアメンバーが中心となり、当院の高齢者診療を改善する方法を話し合い、優先順位を考えながら具体な取り組み方を考え、関係部署と協力して活動しています。

活動内容

GEMチームの目標

GEMチームは、多職種で協同して、高齢がん患者さんにとって「Age-Friendlyな病院」になることを目指しています。

Age-Friendlyとは?

「Age-Friendlyな病院」には、4Ms(What Matters=価値観、Medication=薬剤、Mentation=認知・精神、Mobility=移動)と呼ばれる、高齢者診療において重要な4つの要素に関して、根拠に基づいた質の高いケアを提供することが必要とされています。

出典:Institute for Healthcare Improvement. Age-Friendly Health Systems.

これまでのGEMチームの取り組みをご紹介します

1.外来におけるG8の導入

高齢者総合機能評価(CGA: Comprehensive Geriatric Assessment)のスクリーニング方法であるG8ツールを外来で導入しました。当院を初めて受診する75歳以上の患者さんに、外来看護師がG8の評価項目を問診し、G8の点数をつけて、医師が診察を開始する時点で、その結果が分かるようにしました。医師はG8をがん診療の早期から知ることができ、一部の患者さんの治療方針を決定する前に老年腫瘍科にCGAを依頼しています。

2.病棟における総合的な機能評価の導入

入院診療において高齢患者さんの基本的な日常生活能力、認知機能、意欲などについて評価そして介入を行う取り組みは、保険診療において「総合的な機能評価」と呼ばれ、総合機能評価加算を算定することができます。
当院では老年腫瘍科医師が高齢者医療研修を受けて職員研修を行い、GEMチームや関係部署の理解と協力して、2020年より全病棟に入院する75歳以上の患者さんに「総合的な機能評価」が実施できるようになりました。

3.不眠時指示の統一

GEMチームは、薬剤部の協力を得て、高齢患者さんが入院時に使用することが多い不眠時指示を従来当院で使用されていたベンゾジアゼピンから、せん妄や転倒リスクが低い、メラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬に病院全体で変更しました。この取組により、「潜在的に不適切な薬剤」(PIMs: Potentially Inappropriate Medications)の使用を減らすことにつながりました。

4.LAWSの普及活動

老年腫瘍科で作成したLAWS(Leg And Walking Self-exercise:「自分でできる下肢運動とウォーキング」)と呼んでいるセルフエクササイズの動画をGEMチームのコアメンバーで作成しました。高齢がん患者さんの身体機能低下を防ぐ為に、GEMチームでLAWSの普及活動に取り組んでいます。

このLAWSの動画は下記で閲覧できます

LAWSのやり方

LAWSの運動強度の調整方法

LAWSの実践