腎盂・尿管がん(上部尿路上皮がん)
疾患名
腎盂尿管がん
疾患の説明
腎臓で産生された尿は腎臓内の腎盂に集められ、尿管を経由して膀胱にいたります。腎盂尿管がんは腎盂及び尿管から発生するがんで、90%以上は尿路上皮(腎盂尿管を構成する上皮)から発生する尿路上皮がんです。尿路上皮がんは膀胱からも発生しますが、腎盂尿管がんは膀胱がんと比べて発生頻度は低く、全尿路上皮がんの約5-10%とされています。
膀胱がんと同様に、男性に多く、喫煙は最大のリスク因子とされています。
診断の契機となる主な症状は肉眼的血尿で、特に症状を伴わない肉眼的血尿(無症候性肉眼的血尿)は腎盂尿管がんの存在を示唆する重要なサインの一つです。腫瘍により腎盂や尿管が閉塞する水腎症が検診超音波検査などで指摘され腎盂尿管がんが発見されることもあります。
膀胱がんと同様に、男性に多く、喫煙は最大のリスク因子とされています。
診断の契機となる主な症状は肉眼的血尿で、特に症状を伴わない肉眼的血尿(無症候性肉眼的血尿)は腎盂尿管がんの存在を示唆する重要なサインの一つです。腫瘍により腎盂や尿管が閉塞する水腎症が検診超音波検査などで指摘され腎盂尿管がんが発見されることもあります。
検査
尿中の細胞を調べる尿細胞診検査と、腫瘍の部位や広がりを調べるCTなどの画像検査を行います。画像検査にて腎盂、尿管に腫瘍の存在が確認でき、尿細胞診にて癌細胞が検出されると腎盂、尿管がんと診断することができますが、それ以外の場合は腎盂、尿管を内視鏡で確認する尿管鏡検査が必要になります。尿管鏡検査は3-4日程度の入院で行う検査ですが、腎盂、尿管内を直接観察することが可能で腫瘍の存在や形態を確認し、腫瘍組織の一部を採取して診断を確定します。尿管鏡検査を行っても診断を確定することが出来ない場合はすぐに治療を行わずに経過観察することもあります。
治療
基本的には転移がなければ手術療法を、転移があれば薬物療法を主体に行います。
非転移性腎盂尿管がん
手術は病気がある側の腎臓、尿管と膀胱の一部を切除する腎尿管全摘、膀胱部分切除術を行います。当院では腹腔鏡下またはロボット支援下を行っています。リンパ節転移が疑われる場合は、腎臓、尿管周囲のリンパ節も摘除することがあります。 転移はなくてもがんが腎盂、尿管の深部へ浸潤している場合は手術前または手術後に再発率軽減を目的とした薬物療法(化学療法や免疫療法)を行うことがあります。
転移性腎盂尿管がん/根治切除不能な局所進行性腎盂尿管がん
転移を有する場合や転移はなくても手術による摘出が困難な場合は薬物療法を行います。近年新規薬剤が開発され治療効果は飛躍的に向上していますが、薬物療法による「治癒」は困難なことが多く、治療の目標は「がんの進行を遅らせること」や「痛みなど症状の出現を遅らせたり、軽減させること」になります。
薬物療法は従来の抗がん薬に加えて免疫療法や抗体薬物複合体などの新規薬剤を組み合わせて行います。
薬物療法は従来の抗がん薬に加えて免疫療法や抗体薬物複合体などの新規薬剤を組み合わせて行います。
当院で担当している診療科
ガイドラインの紹介
- 腎盂尿管癌診療ガイドライン2023