治験について
治験とは
「薬の候補」を「くすり」として認めてもらうために、製薬会社が、医薬品機構(厚生労働省)による審査を受けた上で、一般の健康な方や、対象となる患者さんに参加していただき、効果や安全性を調べる試験のことを「治験」といいます。
新しい薬ができるまで
新しい薬が治療に使われるようになるには、厚生労働省の承認を得る必要があります。一般に「薬の候補」が、「治験」を行って効果や安全性が確認され発売されるまでには、おおよそ10年かかるといわれています。ただし抗がん薬など、他の治験と承認までの過程に違いがあるものがあります。ここでは、一般的な治験と抗がん薬の治験のながれについて紹介します。
抗がん薬治験の特殊性
抗がん薬のステップ1(第I相試験)では、健康な人を試験対象としません。抗がん薬は毒性が強く、副作用も強力で健康な人の身体を害することが多いと考えられるからです。
その後、厚生労働省に承認申請され効果と安全性が確認された「くすりの候補」だけが「くすり」となり、保険診療で使用できるようになります。
その後、厚生労働省に承認申請され効果と安全性が確認された「くすりの候補」だけが「くすり」となり、保険診療で使用できるようになります。
臨床試験とは
よりよい医療を提供するために、治療法、診断法、予防法などの安全性と有効性を従来のものと比較し評価する試験です。通常行われている治療法等も、過去の臨床試験で確かめられたことに基づいています。
未来の医療の質を高めるためにとても重要な試験です。
未来の医療の質を高めるためにとても重要な試験です。