胸膜疾患/悪性胸膜中皮腫このページを印刷する - 胸膜疾患/悪性胸膜中皮腫

疾患名

胸膜疾患/悪性胸膜中皮腫

検査

胸膜中皮腫の病期診断には(造影)胸部および腹部CTが必要となります。胸腔外への遠隔転移は比較的頻度は少ないとされていますが脳転移などの転移を認める場合があり、症状に合わせて画像検査等を計画します。病期の進展により貯留する胸水の穿刺細胞診で病理学的な確定診断が得られることがあります。肺原発の腺癌との区別が難しい場合は、組織生検が必要となりますが病変が胸の内側の胸膜であるため全身麻酔下での胸膜生検が多くの場合で選択されます。

治療

胸の中には、肺や心臓、気管、血管などがありますが、これらを被っている膜には「胸膜」という名前がついています。胸膜にも、他の臓器と同様に、腫瘍ができることがあり、一般に胸膜腫瘍と呼ばれています。
胸膜から発生する悪性腫瘍の代表が悪性胸膜中皮腫です。悪性胸膜中皮腫は、胸壁の内部に沿って広がったり、心臓を包む心膜を巻き込んだりする性格を持っています。腹部の腹膜のみに発生する場合、胸部と腹部両方に発生する場合もあります。アスベスト吸入による慢性炎症が主な原因の一つと考えられており、アスベスト吸入後 数十年して発生することもある難治性な疾患です。
悪性胸膜中皮腫に対しての治療は、現在は免疫チェックポイント阻害剤が第一選択とされ、一部の患者さんに適用されます。手術は、腫瘍が胸の一部に留まっていて、全身状態が良好な患者さんが対象となります。放射線治療に関しては、悪性胸膜中皮腫がどこまで広がっているかを把握するのが難しく、放射線の照射範囲を定めづらいこともあり、痛みなどの症状を和らげる症状緩和目的で行われます。
私たちの施設は、内科と外科が一丸となって集学的治療を行っており、最善の治療を提供できるよう取り組んでいます。私たちの施設の特徴として、標準治療の改善や新しい治療法に対する情報を得るための臨床試験・治験も行っており、最新の治療の選択が可能です。

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