腫瘍循環器科このページを印刷する - 腫瘍循環器科

取り扱う疾患

  • 心不全
  • がん治療関連心機能障害
  • 非劇症型心筋炎
  • 高血圧症
  • 虚血性心臓病
  • 不整脈
  • 静脈血栓塞栓症
  • 心膜炎
  • 心のう液貯留・心タンポナーデ

当院で可能な検査

  • 12誘導心電図
  • マスター負荷心電図
  • 運動負荷心電図(エルゴメーター)
  • 血圧脈波
  • ホルター心電図(24時間)
  • ディスポーサブルパッチ型ホルター心電図(最大7日間)
  • 心エコー
  • 血管エコー(頸動脈、頸静脈、腹部大動脈、下肢動脈、下肢静脈)
  • 運動負荷心エコー
  • 経食道エコー
  • 冠動脈CT
  • 24時間自由行動下血圧測定

診療方針・特色

腫瘍循環器科は、心臓や血管の病気(心血管疾患)を併存したがん患者さんや、がん治療により心血管疾患を発症したがん患者さんの診療を行います。がん治療の進歩により、がんの治療成績はめざましく向上しています。長生きできる患者さんが増え、がんの治療期間が長期化する傾向にあります。また近年では複数のがん治療薬を組み合わせて治療することが多くなり、より心血管疾患のリスクが高くなっています。
しかし心血管疾患のために有効ながん治療を中止・中断することは、がん患者さんにとっては大変つらいことです。腫瘍循環器科医の役割は、腫瘍の専門医と連携して適切な介入を行うことで心血管疾患の予防あるいは重症化を防ぎ、がんの治療を可能な限り継続・完遂できるようにサポートすることです。
当院で可能な検査を駆使して、ポータブル心エコーを聴診器のように活用しながら診療に取り組んでいます。 なお心臓カテーテル検査など侵襲的な検査・治療が必要な場合は、近隣の総合病院や大学病院に紹介いたします。

診療内容

がん治療関連心機能障害(CTRCD: Cancer therapy-related cardiac dysfunction)

がん治療薬の中には、心臓に毒性(心毒性)をもつものがあります。がん治療によって心臓機能が低下したものをがん治療関連心機能障害(CTRCD)と呼びます。代表的な薬剤はアントラサイクリン系薬剤(白血病・リンパ腫、乳がん、肉腫で使用)です。アントラサイクリン系薬剤の毒性は生涯にわたって心臓に残り、アントラサイクリン系薬剤で治療中、場合によっては治療後数年~数十年たってから心不全を発症することがあります。
また他のがん治療を受ける際に影響することもあります。そのため当院ではアントラサイクリン系薬剤を投与する前から腫瘍医と連携し、がん治療関連心機能障害の早期発見・早期介入に努め、がん治療の完遂を目指しています。

静脈血栓塞栓症

がん患者さんは、がん以外の患者さんよりも静脈血栓ができる危険性が高いといわれています。静脈血栓塞栓症の一種である肺血栓塞栓症は、重症になると命にかかわる病気です。当院では患者さんが入院する場合、静脈血栓塞栓症のリスクを評価しリスクに応じた予防対策を行うとともに、静脈血栓症の早期発見・早期治療に努めています。

診療実績

腫瘍循環器科の診療内訳

腫瘍循環器科の診療内訳
  • 心機能評価およびリスク評価:54%
    (手術前:44%、他治療前:10%)
  • 心血管疾患への対応:46%
    (静脈血栓塞栓症:10%、がん治療関連心機能障害:10%、他心血管疾患:26%)