消化器・肝胆膵内科このページを印刷する - 消化器・肝胆膵内科

レジデントフェロー募集概要

九州がんセンター肝胆膵内科は「肝胆膵領域のエキスパート」を目指している元気なレジデント(卒後4、5年目)、フェロー(卒後6年目以降)を募集しています。
当院は消化器病学会認定施設、肝臓学会認定施設、内科学会教育関連施設、消化器内視鏡学会認定指導施設です。
研修期間は原則1~3年で、内科専門医取得後の日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医が取得できることを目標にしています。ルーチンの内視鏡検査はありませんが、消化器内視鏡学会認定指導施設であり、内視鏡専門医取得も可能です。また新内科専門医制度においても複数の病院の関連施設になっていますので、それらの病院と連携して新内科専門医の取得も可能です。それ以外でも当院での診療経験を望まれる医師の半年、1年または2年の短期の研修も歓迎します。

診療・研修内容

当科では、下記の3つを柱とし、質の高い医療を行っています。
  • 全ての肝胆膵領域患者の管理ができること
  • 必要な検査、治療を初めとする手技が安全に確実に行えること
  • エビデンスをもとにした標準治療ができること、さらに新規の開発治療を取り入れること
当科の特徴は肝、膵両方の専門スタッフがそろっており両方面から肝胆膵を幅広く、豊富な症例で学ぶことができることです。また、臨床研究や治験等最新の治療に積極的に参加していることに加えて、内科医として診断から終末期の緩和治療までトータルで行っております。さらに珍しい症例も豊富で学会発表の機会も多数あります。

肝臓疾患に関しては初期の慢性肝炎から肝硬変、早期癌へのラジオ波などの局所治療、中期癌への血管塞栓術等があります。進行癌に対する動注治療、分子標的治療、放射線治療には特に定評があり年間100例を超える進行癌に治療を行っています。合併する食道静脈瘤に対するEIS治療なども積極的に行っており、レジデント、フェローの皆さんにはこれらの治療をスタッフの指導の元で積極的に自ら行っていただきます。

肝内胆管癌、胆嚢癌などのいわゆる胆道がんはhigh-volume centerとして周辺病院からの紹介も多く、年間平均で20例超の新規患者さんが来られます。こうした患者さんについてのPTCD、内視鏡的処置や抗癌剤治療も行っていただきます。また胆道がんはプレシジョンメディスンが行われ始めた分野です。専門家のアドバイスを受けつつ新しい治療を学んでいくことができます。

膵癌は当院が特に得意とする分野です。
膵癌の新規患者さんは昨年80名を超え、ERCP件数が年間約200例、EUS件数も年間約200例と非常に豊富な実績があります。当科では、発見困難と言われる早期膵癌の発見実績も有数のものがあります。こういった手技、検査、さらに種々の抗癌剤治療と言ったものを学んで実際に行っていただきます。
また膵臓は血糖コントロール、消化吸収をつかさどる臓器であるため、膵内外分泌能のチェックなど膵機能も考慮し、癌による全身への影響も含め治療を行う必要があります。こういった膵臓に関する基礎的な知識も学んでいただきます。

メッセージ

肝胆膵がんはまだまだ難治がんの代表です。必要な手技、処置も多数あり覚えるべきことは山ほどあります。その分やりがいがあり、若いうちに身につけておけばきっと将来にわたって大きな武器になることでしょう。
実践に基づいた、肝胆膵癌治療を学んでみたい方はぜひ我々と一緒に働いてみませんか?

文責 杉本 理恵(統括診療部長)