固形腫瘍このページを印刷する - 固形腫瘍

疾患名

小児がん(固形腫瘍)

検査

小児の固形腫瘍の診断には、最初の画像診断として超音波、CTスキャン、MRIなどを用いて、腫瘍の大きさや位置、転移の有無を確認します。また、エコーガイド下の針生検やCTガイド下生検を行い、腫瘍細胞の存在や種類を正確に診断します。これにより、手術が可能かどうか、また治療計画に必要な情報が得られます。さらに、がんゲノムプロファイリング検査を通じて、がん細胞の遺伝的な特徴を明らかにし、最適な治療法を選択するための重要な手がかりを提供しています。特に骨軟部腫瘍や脳腫瘍においては、遺伝子解析を活用した個別化治療が進んでおり、これらの検査により、患者さんに最適な治療法を選ぶことが可能となっています。迅速で精密な検査により、早期発見と早期治療ができる体制を整えています。
当院には、小児血液がん専門医が常駐しており、診断から治療までを一貫してサポートできます。また、JCCG(日本小児がん研究グループ)中央診断も行っており、全国の専門医と連携して、最先端の治療を提供することができます。どんな疾患でも、迅速かつ正確な診断が可能ですので、治療に関してはご心配なくお任せください。

治療

小児の固形腫瘍に対する治療は、患者さん一人ひとりの年齢や病期に応じて最適化されます。当院では、化学療法、放射線療法、外科的手術などの治療を総合的に組み合わせ、疾患の特性に応じて、他の専門科と密接に連携し、最適な治療アプローチを提供しています。特に、小児およびAYA(思春期・若年成人)の稀な肉腫などの固形腫瘍には積極的に対応しています。また、最近では、分子標的治療や免疫療法が急速に進展しており、特に遺伝子や分子レベルで特定された異常に対するターゲット治療が可能となっています。難治例には、自家末梢血幹細胞移植なども行います。定期的なフォローアップ外来を通じて、患者さんの状態を継続的に観察し、再発予防や副作用の管理を行っています。
さらに、当院では、治療中の患者さんの心身の負担を軽減するため、多職種チームによる緩和ケアを充実させています。小児がん専門医、緩和ケア認定医が常駐し、治療中の痛みや不安、心理的なサポートを行うことで、患者さんとご家族の生活の質(QOL)を守りながら治療を進めています。治癒を目指す治療と並行して、緩和的な支援を惜しみなく行い、患者さんの安心感を提供しています。また、2024年12月からはONC201治験が開始され、びまん性神経膠腫を対象とした治療が進行中です。この治験により、脳腫瘍の治療に新たな治療法が加わり、患者さんにとって新たな選択肢が提供されることを期待しています。このように、当院では、最前線の治療を患者さんに提供し、常に新しい治療法を導入しています。

新たに診断され放射線療法を完了したH3K27M変異を有する びまん性神経膠腫の治療のためのONC201(ドルダビプロン)治験


ドルダビプロンの作用機序

当院で担当している診療科

ガイドラインの紹介

小児がん診療ガイドライン 小児がん治療後の長期フォローアップガイドライン 2013年 医薬ジャーナル社(外部PDF) 小児がん治療後の長期フォローアップガイド ISBN 9784910396132, 2021年クリニコ出版