院長あいさつこのページを印刷する - 院長あいさつ

更新日:2026年1月5日
 
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「病む人のために、いま」
―新病院移転後10年目を迎えて―

新年、あけましておめでとうございます。

2026年の干支は60年に一度の丙午(ひのえうま)です。丙は「火」を意味し、午(うま)は前進や飛躍を象徴することから、力強く道を切り開き飛躍する年だそうです。

九州がんセンターは、1972年に九州で唯一のがん専門診療施設として開設し、初代入江院長が「病む人の気持を」、2代森脇院長が「家族の気持を」という言葉を残されました。この精神と伝統を受け継ぎながら50余年が経過しました。2016年3月に現在の新病院にうつり、本年がちょうど10年の節目の年にあたります。今年の干支にちなみ、職員一丸となって“時代のニーズに応えるがん専門病院”を目指し、さらに天高く飛躍したいと願っています。 

近年、社会は急激に変化し不確実な時代を迎える中で、がん診療・ケアは高度化、複雑化しています。その一方で、がん患者さんの苦しみや悩みは昔も今も変わりません。だからこそ今、私たちは、診断時から治療、フォローアップまで患者さんに“切れ目なく”寄り添いながら、 “時代のニーズに応えるがん専門病院”を目指しています。そのうえで、患者さんや地域の皆様から「“がん”ならやっぱり九州がんセンター」という声がいつも聞こえるような病院、さらに職員自身も心よりそう思える病院になりたいと願っています。

当院では、身体にやさしい胸腔鏡・腹腔鏡下手術に加えて『ロボット支援下手術』を導入するとともに、ゆったりとした外来の『化学療法センター』、最高機能の放射線治療装置3台を有する『高精度放射線治療センター』などを設け、“高度な診療を日常診療として”行っています。さらに、最先端の『がんゲノム医療』を推進するとともに、安全で有効な治療法ならびに新薬を開発すべく『治験』を推進しています。一方、がん患者さんやご家族をサポートする体制として、『患者・家族支援センター』では、広範囲のご相談に対応可能な“がん相談支援センター”や、患者図書室、患者サロン、アピアランスケアルームなどを備えています。さらに、“切れ目ない”診療・ケアを実践するために『入退院支援センター』で入院前から退院後の生活を見据えた診療を行うとともに、全国のがんセンターで初めて設けた『訪問看護ステーション』では、ご自宅での生活をサポートしています。また、地域の方にがんに対する正しい理解と当院を身近な病院として知っていただくために毎年秋には「健康フェスタ」を開催し、昨年も約850名の方が参加しました。さらに、“がん患者さんを明るく照らす”ために、賛同いただいた方のご支援を賜り、高さ18mのクリスマスツリーを玄関前のロータリーに設置しました

本年も、職員一同、「患者さんのために、今、できることを常に考え、実行していきたい」と思います。

何卒、よろしくお願い申し上げます。

2026年1月
院長 森田 勝

初代院長、2代目院長の書